内容説明
著者は、吉林、上海各総領事、東亜局長として激動期の対中国外交の前面に立って、軍部の独走に抗しつつ戦争終結の道を模索し、最後は敗走のビルマ大使として終戦を迎えた。当時の日記をもとにつづった第1級の外交記録。
目次
発端
外務省に奉職
広東在勤
天津在勤
サンフランシスコ在勤
ワシントン在勤
メキシコ在勤
本省勤務
イギリス在勤
吉林総領事時代
上海総領事時代
シャム公使としての半年
東亜局長時代―中日事変
オランダ公使時代
ブラジル大使時代
待命大使時代
ビルマ大使時代
依願免官、追放
結尾3題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
feodor
4
帝大閥盛んなる外務省に、上海東亜同文書院出身で入った石射猪太郎の、戦後までの外交官人生をつづった自伝。石射はかなり正直に自分のかかわった人についての感想も述べられていて、生の声らしいところが多い。全体に、語り口も饒舌かとおもしろく、しかも大臣経験はないものの、日本の歴史の要所要所を見ている人物でもある。とても読みがいがあったと思う。2009/06/21
②
0
ワシントン在勤時代は広田弘毅をべた褒めしているが、東亜局長時代、広田大臣が発言しない・広田大臣の辞任にいささかも惜別を感じないなどとこき下ろしてるのが面白い。2016/09/25
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