内容説明
古代祭祀と賭博、記紀万葉に記された双六、江戸期に隆盛をみたサイコロ、花札、そして今日の大衆化された競馬、麻雀まで―我が国におけるギャンブルの数々を網羅し、歴史的分析とともにその技法、禁令、イカサマに至るまでを豊富な資料と図版で解明した、興趣あふれるギャンブル論。
目次
第1章 賭博史話
第2章 近世賭博要覧
第3章 明治賭博史
第4章 現代賭博論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
1
1966年に桃源社から出た単行本の文庫化。 日本のギャンブルを歴史に沿って紹介したもので、『日本書紀』で天武天皇が双六をしたという記録から始まり、江戸期のサイコロやカルタ、明治の競馬や花札、戦後の競輪やパチンコまで幅広くとりあげられている。 オッチョコチョイのチョイ、ひっぺがし、十六むさし、チーハーなど現在ではほとんど知られていない賭博についても、きちんとやり方が調べられ、詳述しているのがすごい。 また、賭博を社会史として描いている点がおもしろい。つねに時代性とともにあるものだと納得させられる。2018/09/13
丰
0
Y-202006/03/17