感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
belier
2
恥ずかしがり屋の少年がインドの政治指導者になった1920年代後半までの自伝。「塩の行進」以前に書かれた。頑固で誠実なのは、ずっと人並外れた人だったことがよくわかる。細かいところまでよく覚えていて感心するが、記憶違いもあるらしい。同時代の人に向けて書いており、今の人間にとってはわかりにくい部分がある。本人語りなので、いつのまにか大物になった感があり、俯瞰的な他者の視点が欲しくもなる。評伝を先に読み、ときに参照したのは正解だった。社会や文化に根差したエピソードが豊富でインドを知るためにもよい本と思う。2023/06/09
Akio Kudo
1
★★★★ 少し難しいが、宗教に忠実に生きた人間、誰よりもストイックに生きた人間はどんな宗教でも崇高なものだと思わせる2018/11/27
Takahiro Imaki
1
読了。 ガンジーという人を少し知る事ができました。 サッティヤーグラハというアクションをしり、信念の強い人だったんだなと。だけど、ヒンドゥー教やイスラム教を理解していないとピンと来ないところもあり。結局のところ、欧米各国の植民地政策が世界をかき混ぜてるんだなというか。そんな感じでした。2013/06/29
ヨシ
0
神保町の古本店で出会いました。ガンジーについては高校世界史程度の知識しか持っていなかったので、彼についてより深く知ろうと思い購入。受験勉強の息抜きになるかと思いましたが、予想以上に難解でした。彼の行ったサッティーヤグラハ(所謂非暴力・不服従運動)は武力蜂起が主流の当時において画期的な思想だし、何度逮捕されても、どれだけ差別されても屈しない意志の強さに感服しました。平和をうたいながらもボーア戦争ではイギリス軍に従軍するという、傍からみると矛盾している行動に至る心情描写も丁寧に記されています。2018/08/01
-
- 和書
- 伝達の整理学 ちくま文庫