著者等紹介
西谷史［ニシタニアヤ］
三重県生まれ。２０年前、西洋占星術ソフトを製作中、パソコンを使った悪魔召喚のアイデアを得て、「女神転生」を書きはじめた。シリーズを書き進むうちに、陰陽五行思想に魅了され、現在は小説だけではなく、陰陽五行占いの連載やソフトの制作を手がけている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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yakinori
10
女神転生→ペルソナと続く人気ゲームシリーズの原典。不良に目をつけられた主人公中島朱実は、呪術知識と天性のプログミング技術を掛け合わせコンピューターを媒体として悪魔を召喚、復讐に成功する。しかし、悪魔は到底制御できるようなものではなく、次第に世界は彼等によって蝕まれてゆく。悪魔は人間の欲望や憎しみを好み、また一体を成すものでもある。開いてしまった魔界の口、そこから訪れる悪魔達によってアッシャー界が蹂躙されるのは必然であった。思うに、憎しみに支配され、悪魔を召喚した中島の心こそが悪魔だったのではないだろうか。2019/12/25
じゃくお
2
ゲームシリーズの多くは荒廃した東京を舞台とし、外界に広がる危難を人類全体が負担している。しかし原作の舞台は活力に満ちており、世界的な危難の中でも中心に据えられているのは少年少女の精神世界に過ぎない。なかなか違うものですね。ライトノベルの原点を感じさせるようなジュブナイル小説であるため、当時の中高生はさぞ興奮したでしょう。2021/12/18
隠者
2
女神転生の原点ということでこの当時で見たらかなり衝撃的な作品だったんだろうなと思わせる作品。内容はなんか全体的にダイジェスト気味。これだけで数冊分になるだろうというような物で場面が飛び飛びというかもう少し詳しく書いてもいいんじゃ？というのが目立つ。2021/11/25
sundance1973
1
中学２年の時にファミコン版経由で読んでハマった。まだラノベなんて言葉のなかった当時、『ロードス島戦記』やら『ドラゴンランス』といった、ジュブナイルものといえば基本的に健全なものだと勝手に思い込んでいた自分にとって、この作品の、登場人物ミナゴロシ、あまりも容赦のない陰惨な世界観は強烈だった。それにしても、1985年に、「悪魔をプログラムに変換してパソコンにダウンロードする」なんてアイデアを思いついたなんて今でも信じられない。今映像化しても十分おもしろそうだけど、そういう話出ないね。2011/10/19
N.K
1
久々に読んだけど、やはり面白かったです。コンピュータによる悪魔召喚というアイデアもさることながら、悪魔の侵攻や政治家の欲望など、様々な思惑が絡み合いながら話が進んでいき、目が離せません。主人公である中島朱美の復讐心から始まった話は、学園から始まり東京、日本、そして世界を巻き込む大きな話へと発展してゆきます。とにかく、スケールがでかい。ゲームも面白いけど、是非、この原作も読んでもらいたいです。2014/03/10
