感想・レビュー
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みっちゃんondrums
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我が郷土出身の忘れられた知の巨人、京都大学博士、支那学の権威である内藤湖南の生涯を、同郷の文学者が著した本を、他県出身の夫から勧められたのだ。漢文書き下し文調の資料に手こずり、しまいには飛ばし読む。湖南先生個人の話よりも、明治維新後~昭和初期の世の中を述べたくだりが面白かった。著者の思想が読み取れて。どうやら湖南先生は主戦論者と言われたらしいが、それは新聞社の意向に沿っただけだと弁護してたり。夫人が美人で、晩年になって一緒にお風呂に入っていた話が、読み終えた今、最も印象に残る。感想書くのも大変。笑2018/01/09