感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
6
昭和44年の作品(笑)四万人の大観衆の中のプロ野球の試合。打者が走塁中に突然死。医者は狭心症による発作と診断したが一人の検事だけは納得せずに孤独な捜査の結果、ある人物とある薬にたどり着く。しかしながら証拠がない。何をどうやっても証拠が出てこない。犯人は歴然としてるのに。最後は検事の執念と犯人の疑心暗鬼による自爆で幕を閉じる。Hな行為が決め手になった(笑)50年も前の作品なのにけっこう読まされた。地味なんだけどなあ、良作に古さは関係ないと実感した。しかし、野球選手のメンタルはここまで脆弱なのかとふと疑問が…2018/08/05
shiaruvy
4
★4.5 [S56.04.25 4版] 太宰・大岡両氏と同い年の社会派巨匠の書かれる作品群よりも,これと『白昼の死角』『飢餓海峡』の三冊が社会派トップに君臨すると思う。 同じ福岡に繋がりのある北九州の巨匠(ノンフィクションは凄い!)より,伯爵家の血筋を上にするのは祖父母の地元だから仕方がない。(^_-)2013/02/11