出版社内容情報
有史以来の天皇制の実態を分析、新憲法下の「象徴」という文言の妥当性を検証する。新に憲法学者佐々木惣一による和辻への反論を収録。和辻・佐々木による象徴、国体をめぐる「新憲法論争」の全貌が明らかになる〈解説〉苅部直
内容説明
有史以来の天皇制の実態を分析、新憲法下の「象徴」という文言の妥当性を検証する。新たに憲法学者佐々木惣一による和辻への反論を収録。和辻・佐々木の「新憲法論争」が明らかになる。
目次
国民統合の象徴(封建思想と神道の教義;国民全体性の表現者;国体変更論について佐々木博士の教えを乞う;佐々木博士の教示について;祭政一致と思慮の政治)
中公クラシックス版増補 佐々木惣一著作(『天皇の国家的象徴性』序;国家的象徴;国体は変更する;国体の問題の諸論点―和辻教授に答う;和辻博士再論読後の感)
和辻哲郎著作(日本古来の伝統と明治維新後の歪曲について)
著者等紹介
和辻哲郎[ワツジテツロウ]
1889(明治22)年、兵庫県に生まれる。哲学者・文化史家。姫路中学、第一高等学校を経て、1909(明治42)年、東京帝大文科大学哲学科入学。在学中に第二次「新思潮」に参加、谷崎潤一郎らと文学活動を続ける。卒業後、京都帝大助教授を経てドイツ留学、1931(昭和6)年同大教授。1934(昭和9)年に東京帝大教授となり1949(昭和24)年退官する。翌1950(昭和25)年、日本倫理学会初代会長、1955(昭和30)年文化勲章受章。1960(昭和35)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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