内容説明
月刊怪奇ジャーナル編集部の黒川怜司は「不条心理」を研究する医師・雪丸十門の連載を担当することに。
「不条心理」とは“既存のどんな症状の定義からも逸脱した、稀有な心理症例”のこと。クライエントは、左目の視覚がストーカー男に乗っ取られたという女や、自分ではないだれかの人格を自らに完璧に宿してしまう女!?
エキセントリックな研究者と彼に振り回される編集者が、特殊な異常心理をめぐる3つの症例を解明する──!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
67
「なまづま」「夜波の鳴く夏」と読んで来て著者作品三冊目。『不条心理』なるものを研究する医師と彼の担当を押し付けられた編集部社員を主軸にした連作ミステリー。依頼者の特異な症例におののきながらも、じわじわと物語世界に惹き込まれていく。読むたびに作風が違う著者の小説には、読むごとに新たな魅力を感じてしまう。そして今作では「あばっあばっ」という粋な計らいもあり、著者の茶目っ気も楽しかった。次作はどんな小説になるのか、全く楽しみです。2020/09/07
坂城 弥生
46
病名でくくれない精神的な症状。脳はやっぱり未知の存在だから、それに関する話は怖い。2021/04/02
らむり
27
堀井拓馬さーーん! 期待してたのにーー! 2017/10/17
miroku
19
名作! ただし著者はマトモじゃないと思う。2018/07/19
マサキ@灯れ松明の火
15
あはは(≧▽≦)本当に「不条心理」ですね(笑)怜司くん、十門先生の担当、お疲れ様ですね(笑)果てしなく続くでしょうけど(爆)あのラストだと、続編ありですよね?堀井先生?………あの「おにくちゃん」、チワワじゃないですよね?「ぬっぺほふのこども」ですよね?いまだに生息中の妖怪のこどもですよね?妖怪は、獣医さんの診察なんですね(爆)2018/01/29