内容説明
大局観と人間関係を重んじた子・海舟。奔放不羈、無頼三昧の父・小吉。二代の江戸っ子回顧譚。
目次
氷川清話(立身の数々を語る;古今の人物論;政治家の秘訣;天下の経済;外交と海軍;時勢の変遷;江戸文学の批評;処世の要諦;東京奠都三十年)
夢酔独言(鴬谷庵独言;幼少年のころ;出奔、四ヵ月間のあれこれ;青年時代の剣術修業など;再出奔後の顛末、父の死など;息子麟太郎、犬にかまれる;隠居後のくらしあれこれ;わが晩年)
著者等紹介
勝海舟[カツカイシュウ]
1823~99。幕末・明治の政治家。本名安芳。通称麟太郎。下級幕臣の家に生まれ、蘭学を学び西洋兵学を修め、兵学塾を開く。ペリー来航後しばしば上書し、長崎の海軍伝習に加わる。咸臨丸を指揮して渡米し、帰国すると海軍操練所で坂本龍馬らを指導した。長州征討を調停するなど海軍関係以外でも活躍を見せるも、政策決定の主体を雄藩代表の合議制にしようという構想が徳川慶喜に反対された。江戸城総攻撃の前夜西郷隆盛と会見し無血開城に成功した
勝小吉[カツコキチ]
1802~50。旗本男谷平蔵の三男。幼名亀松。左衛門太郎惟寅と称する。旗本勝甚三郎の養子となり、小吉と称する。勝家は小普請組で禄高41石。生涯を無役で終えた。勝海舟の父
川崎宏[カワサキヒロシ]
中国文学・明治文学研究家。1921(大正10)年、米国に生まれるが愛媛県宇和島市出身。宇和島中学から大東文化学院卒。愛媛県下の高校教員を経て関東学院女子短期大学教授を務め、漢文を講義するかたわら、長年にわたって財団法人博物館明治村の機関誌「明治村通信」の編集に携わる。2009(平成21)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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