内容説明
「戈を止める」と書いて「武」―。軍略の本義を説きつつ人事万般、人間学の深淵を語る。
目次
第1 計篇
第2 作戦篇
第3 謀攻篇
第4 形篇
第5 勢篇
第6 虚実篇
第7 軍争篇
第8 九変篇
第9 行軍篇
第10 地形篇
第11 九地篇
第12 火攻篇
第13 用間篇
著者等紹介
孫子[ソンシ]
中国・春秋時代の呉の軍師・孫武(前500年ごろ)
町田三郎[マチダサブロウ]
1932年群馬県生まれ。東北大学中国哲学科卒業。同大学院を経て、東北大学助教授、九州大学教授。現在、九州大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みゃーこ
35
論述に通底する孫子の精神の厳しさは、実践の指導者として徹底したまでの配慮であり、現実分析への徹底性である。あらゆる条件を考慮し積み重ね、さらにそのうえ指揮官らの人間的資質までに言及する。そうすべてが勝利を万全とするただその一事に向けられている。「『孫子』は、かなり構成的体系的意図を持った戦争論でえある。」原文にかなり忠実で注釈もしっかりした何度も読み返してみたい一書である。2015/08/11
subuta
0
紀元前の人物だけあって伝承が限られており、「孫子」が誰を指しているのかはっきりしだしたのは最近の話というのが面白かった。兵典の内容も、正確な原本が残っているわけではなく、研究者が現存する資料を文脈から修正して解釈しているそうだ。あくまで戦争に勝つための指南書で、現在の日常生活にそのまま適用できるとは思えなかった。2017/07/25
nakagawa
0
分かりやすくてとても読みやすかった。100ページぐらいにまとまって気軽に読める。ビルゲイツや孫正義などもビジネスで孫子を用いているという。いつまでも読まれつづけられる名著2017/05/19
ダファー万歳
0
まず原文があって、その後に現代語訳が並んでる訳ですが、原文が正直苦痛でした。これぐらいで音をあげてちゃダメなのかもしれませんが、もうチンプンカンプンで…。ただ、現代語訳自体は分かりやすい本でした。とにかく戦争に勝つ!それだけです。あと余談ですが、高校の漢文の授業を思い出し懐かしい気持ちにさせてくれたのは思わぬオマケでした。2013/03/11
toriko
0
原文と対訳以外には必要最小限の覚書がある程度。それが逆にシンプルで読みやすくてよかった。2013/01/10
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