出版社内容情報
「万葉集」「平家物語」からマーク・トウェイン、D・ハルバースタムまで、東西の名著の読み方を指南。
内容説明
時代を超えて読みつがれる古典、その奥義と神髄。
目次
『平家物語』―狂言廻しとしての頼政
『ハックルベリー・フィンの冒険』―現代アメリカ文学の源
『実践論』『矛盾論』―毛沢東を読み直す
『ベスト&ブライテスト』―透視されたホワイトハウス
森鴎外の歴史認識―江戸時代観と同時代観
『万葉集』―それを文字から考える
著者等紹介
杉本秀太郎[スギモトヒデタロウ]
国際日本文化研究センター名誉教授。フランス文学。1931年生まれ
亀井俊介[カメイシュンスケ]
東京大学名誉教授。アメリカ文学。1932年生まれ
朱建栄[シュケンエイ]
東洋学園大学教授。中国現代史。1957年生まれ
白石隆[シライシタカシ]
政策研究大学院大学副学長。東南アジア研究。1950年生まれ
三谷太一郎[ミタニタイチロウ]
東京大学名誉教授。日本政治外交史。1936年生まれ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
4
それぞれの古典の大家6名が、自分の選んだ本についての感想・評論を書かれています。この中で特に白石先生が選んだ本に関心を持ちました。アメリカの古典というと、「アメリカにおける民主主義(トックヴィル)」かFederalist Papers、ホーソーンやヘミングウェイなどが挙がるそうですが、ここでは「ベスト&ブライテスト」を挙げられています。わたしも昔読んだのですが、白石先生は4回目ということだそうです。6人の中では一番ページを費やしています。私も再度挑戦しようかなあという気持ちにさせられました。2013/10/03
cochou
1
三谷太一郎目当てに読んだが、毛沢東、ハルバースタム、マーク・トゥエインが面白かったです。2024/12/01
めい
1
1より斜め読みしてしまいました。ハックルベリー・フィンの冒険を読んでみたいと思いました。2014/05/29
壱萬参仟縁
0
『平家物語』の節では、「京都人の美意識」において、円山応挙と竹内栖鳳、伊藤若冲が取り上げられている(pp.7-9)。特に、京都ではVIPの存在ということがわかった。天明の大火(1788)で住宅構造が変容したという。床の間の掛け軸の需要が増えたらしい。だったら、しゃちほこも床の間に飾ってもいいのでは? と思うのは私だけだろうか。2012/04/27