中公新書ラクレ<br> 君主で読み解く世界史

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中公新書ラクレ
君主で読み解く世界史

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508713
  • NDC分類 313.6
  • Cコード C1222

出版社内容情報

共和政=善、君主政=悪ではない?

君主について考えることは、統治制度について考えるということ――。
君主政=古い、悪/民主政=新しい、善といった単純な図式ではなく、君主とは何なのか、なぜ現代の世界は君主を残した国となくした国とに分かれているのか、歴史をたどりながら、多角的に、本質的に君主という存在を考えていく。米中露はもちろん、人間社会の統治やリーダーが何かを知ることのできる一冊。
好評を博した『帝国で読み解く近現代史』に引き続き、再び東西の歴史に通じる二人の歴史家が縦横無尽に語る。

【目次】
序章 なぜ今、君主なのか
第1章 王とは何か、皇帝とは何か
第2章 君主政の展開
第3章 君主政の多様化
第4章 二つの発明――立憲君主政と共和政
終 章 君主政の現在

あとがきがわりの対談


【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
西洋史と東洋史の泰斗が対談すると歴史が立体的に見えてくる。東西の対比が面白い:権威と権力の二元構造の西欧州と一元構造の中国。教皇皇帝主義の西欧と皇帝教皇主義の東ローマ。君主が貴族・諸侯を御する手段が、西洋では議会、中国では科挙など…。更に、ルターと王陽明、オスマン帝国と清朝の歴史的意義が同じという指摘も納得。近代以降、君主政は立憲君主政と共和政に移行するが、実態的な君主政が復活したり(中国、ロシア)、民主的手続きを踏んだ共和政君主(ナポレオン、ヒトラー、トランプ?)が登場するなど、現代の危うさも実感する。2026/09/22

よっち

25
君主とは何なのか、なぜ現代の世界は君主を残した国となくした国とに分かれているのか。歴史をたどりながら多角的に本質的に君主という存在を考えていく1冊。18世紀末まで無君主国は例外で、いま君主政は約28カ国で1/5程度。君主を古い装飾ではなく、国家が始まって以来一番長く使われた統治の道具であり、共和政が標準に見えるのは二度の大戦以後の話で、君主か大統領かは善悪ではなく選び方の差だと言い切る出発点から、統治にリーダーをどう置くのか、これまでの東西の歴史を振り返りながら2人が思うがままに語っていて面白かったです。2026/09/14

ジュンジュン

18
英連邦構成国を除けば、現在28ヵ国しかない君主制国家。これだけみると、君主制=悪→共和制=善みたいな進化論が通用しそうだが、当然そんな単純なわけはなく、西洋史と東洋史の両碩学が対談形式で分かり易く解説してくれる。先ずは国家形態(君主制と共和制)と統治形態(民主主義と専制主義)に分け、この4つの組み合わせで分類。そして、欧州と中国の違いを権力と権威の構造で説明する。ヨーロッパにおける権威がキリスト教なのは納得だが、中国側を「漢字・漢文」とするのはどうなんだろう?納得できる部分もあるが…。2026/09/21

harumi

17
先だっての皇室典範改正がいかに現実にそぐわない滑稽なものであるかがよくわかりました。今のアメリカがなぜいわゆる衆愚政治に陥っているのか、なぜ中国やロシアでは共和制が敷かれてもなお専制政治が続くのか、立憲君主制という制度はその国が幾つかの条件を満たしていたから実現できたこと、イスラム世界では政教分離はかなり難しいことなどが非常にわかりやすく語られていてとても面白く勉強になりました。図書館本ですが購入して私の歴史の教科書にしたいです。『帝国で読み解く近現代史』も読んでみます。2026/10/02

ピオリーヌ

16
026年の刊。前編ともいえる『帝国で読み解く世界史』が素晴らしく面白かったので無論こちらにも飛びついた。対談という形式からしてとても平易に内容が頭に入ってくるが、その内容は当然ながら専門的という素晴らしさ。お二人は東洋史、西洋史というそれぞれ別の分野の研究者であり、あらゆるテーマについて異なる視点から論じあっている点がとても刺激的。日本や欧米「rule of law」(法の下に権力が縛られる)に対し、中露に代表される「rule by law」(権力が法を用いて支配する)という図式も分かり易い。2026/10/16

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