出版社内容情報
いまとなってはありえない!
これが令和の日本とは同じ国とは信じられない事実の連続。なつかしくもおかしい昭和の時代の景色を今によみがえらせる。コンプラ意識ゼロの怒濤の常識、非常識。
第1章 社会――暗くて汚かった街
第2章 学校――カオスな、もうひとつの小社会
第3章 家庭と職場――のん気なようで意外と地獄
第4章 交通――ルール無用の世界
第5章 女性――差別もセクハラも放ったらかしだった頃
第6章 メディアと芸能界――規制ユルユル、何でもやり放題
内容説明
レトロブームだけではわからないもう一つの昭和の姿―。昭和40~50年代までこんなトンデモがまかり通っていた…!
目次
第1章 社会―暗くて汚かった街
第2章 学校―カオスな、もうひとつの小社会
第3章 家庭と職場―のん気なようで意外と地獄
第4章 交通―ルール無用の世界
第5章 女性―差別もセクハラも放ったらかしだった頃
第6章 メディアと芸能界―規制ユルユル、何でもやり放題
著者等紹介
葛城明彦[カツラギアキヒコ]
東京都出身。早稲田大学教育学部卒。広告制作会社のコピーライターなどを経て、ノンフィクションライターとなる(複数のライター名を使用)。(一財)日本ボクシングコミッションのレフェリーとしての顔も持ち、また都内および近県では公的施設等で日本史講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまけん
16
昭和のイメージは他人との距離が近く、男女格差があり、倫理観が醸成されてないという印象であったが、その解像度を上げてくれる内容だった。 年輩の方との話のネタとして使えそうなものは多くあり関心を持って読み進めた一方で、冗談でも笑えないことが公然とされていたことに引いてしまうこともしばしばあった。 著者は、面白いと思って本書にまとめた上で“昭和は良い時代だった”と後書きに記してるが、自分は全くそう思えず、そこも実際に過ごした人との価値観の違いなんだろうと思うし、多分一生分かることはないなと割り切る事ができた。2025/06/01
ossan12345
15
あまり何も考えずに楽しく読めた。最近こういうライトな読書の楽しみを忘れていた気がする…時代は変わりましたね、どちらが良かったのかは人それぞれだけど、日本が貧しくなり、若者がいなくなり、生活にも気持ちにも余裕がなくなったのは確か。「正しさ」が追及された結果、みんな幸せになったのだろうか。楽しくなったのだろうか。横並び主義が嫌悪されみなが等しく自由と権利を主張できるようになった挙句、残されたのは残酷なまでの能力主義と格差社会だったかもしれない。時の流れは無慈悲なものですね。2025/06/03
ぶきちゃん
11
平成初期生まれですが、衝撃の話ばっかりでとても面白かった!昭和、本当におおらかな時代だっただな。でも平成令和と生きていた世代にたっては色々と無理(笑)どの時代にも良い面と悪い面がある。まさにこの言葉の通りだと思います。2025/05/30
みじんこ
8
昭和は今と比べて不衛生だったり女性に対する扱いが酷かったり大雑把だったりしたことが分かった。昔の時代を描いた漫画等での描写も別におかしなことではなかったのだなと感じた。当時と現代の認識・常識の差には驚き、今だったら確実に「炎上」するだろうと思いつつ、これから先の未来には更に変化していく常識もあるのかもしれない。今を生きる自分には決していい時代とは思えない面が多々あったが、もし当時~今を生きてきたらおおらかな時代だったと評価しているのだろう。平均寿命が延びたこともライフスタイルの変化に影響していると思う。2025/05/18
Y.T.
2
昭和ノスタルジアのダークサイドとしての「不適切な昭和」をまとめた本。特に印象に残ったのは性関係に関する箇所で「痴漢が犯罪扱いされていなかった」や「『セクハラ』という概念がなかった」などは一周回って笑えてくる。昭和において「痴漢のプロ」や「会社のエッチおじさん」が面白おかしく取り上げられていたという時代の空気感が、令和において芸能界の諸々の性問題に結実しているのだろうな、と思った。昭和的なあり方は平成において倫理的非難の対象として言及され始めたが、ついに法的な処罰の対象となりつつあるということ。2025/06/29