中公新書ラクレ<br> 観光消滅―観光立国の実像と虚像

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中公新書ラクレ
観光消滅―観光立国の実像と虚像

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508218
  • NDC分類 689.21
  • Cコード C1236

出版社内容情報

東京、京都、ニセコ……訪日観光客の増加によるオーバーツーリズムの弊害が日本各地で問題となっている今、日本政府が目指した「観光立国」とは一体何だったのか、検証すべき時期に来ている。人口減による人手不足や公共交通の減便といった問題をはじめ、物価の高騰、メディアの過剰報道など、観光を取り巻く環境は楽観を許さない。観光学の第一人者が豊富な事例をもとに、改めて観光の意義と、ありうべき日本の観光の未来を問い直す。

内容説明

インバウンド需要を見込んで観光立国を目指した日本は今、観光地の大混雑、ホテル代の高騰、超高額メニューの登場など、「オーバーツーリズム」の弊害が各地で顕在化している。これに加えて人口減による人手不足や公共交通の減便が輪をかけ、もはや日本の観光を取り巻く環境は、公害を超えて崩壊から消滅の道をひた走るのか。観光学の第一人者が豊富な事例をもとに、改めて「観光」の意義と、ありうべき「観光立国」の姿を問い直す。

目次

第1部 崩壊―「観光立国」の実態を検証する(「観光立国」の現場を見る;データが語る「観光立国」;メディアが増幅する観光;海外旅行をしなくなった国でも「観光立国」なのか;「インバウンド富裕層の増加は日本を潤す」は本当か)
第2部 消滅―持続不可能に導く背景(観光立国の夢を打ち砕く気候変動と情勢不安;観光どころではない深刻な人手不足)
第3部 未来―観光政策は見直されるべきか(観光業界への手厚い助成の是非;世界遺産は誰のためのものか;二重価格は観光公害を救うのか;五輪や万博は観光客誘致の起爆剤になるのか;観光を地域や私たちのプラスにするために)

著者等紹介

佐滝剛弘[サタキヨシヒロ]
1960年、愛知県生まれ。東京大学教養学部卒。NHKディレクターとして「クローズアップ現代」などの番組制作に携わったのち、高崎経済大学、京都光華女子大学を経て、城西国際大学観光学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

51
元NHKディレクターの観光学教授が、持続可能な観光のあり方、観光を地域のプラスにするための考え方を示した書。京都や鎌倉に殺到する外国客とバス等の機能不全、住宅や外食の価格高騰、円安頼みの日本人気、外国客や海外メディアなど「世界が認めた」に弱い日本人、パスポート保有率の低下と内向き志向などの点から、持続可能性に疑問符。世界遺産や大規模イベント頼みの危うさも指摘しつつ、業務とも隣接し、「リアル」に体感できる観光を、支える側も大切にしながら考えていくべきと主張しており、目先に囚われがちな議論に一石を投じている。2025/02/17

ossan12345

10
観光立国を目指すこと自体が、国の衰退を表しているのかもしれない。観光に頼らざるを得ないほど、我が国の諸産業はみな勢いを失ったしまったかのようだ。では、観光資源にとてつもなく大きな魅力があるのかと言えば、世界の観光客を日本に惹きつけているのは円安と安全・安心くらいなものか。とはいえ、訪れる大量の観光客をスムーズに捌くだけの十分な働き手人口はおらず、デジタル化が進展する気配もない。観光にすら頼れなくなる未来が見え始めるなかで、日本が生き残る術はどこにあるのか。2024/10/02

ヘジン

9
著者は元NHKの番組制作者で、現在は観光学部の教授。京都のオーバーツーリズムの話などはよく聞くけれど、バス混みすぎ問題だけでなく若い世代が京都から流出している等、知らないことも多々あった。観光を巡る日本の状況はなかなか厳しい。国際情勢や疫病や気候変動などは日本特有の問題ではないが、そういう不確定要素もあって磐石な業界とは言いがたい。こんなにあるのかというくらい各種問題点が列挙されていて、効果的な対策がなさそうなものも多い。しかし、もはや観光産業に頼るしかないのか。二重価格さえ設定せざるをえないのか、日本。2025/03/19

Y

2
観光立国という言葉を使う場合、観光にしか頼れないというニュアンスが決して小さくないことを認識する必要がある。 入国者数と同じくらい海外渡航者があり、見聞を広め海外事情を知ってこそ、観光立国の下地になる。 観光は自然環境や世界情勢に左右されやすい。 メディアが喧伝する日本礼賛は手軽く無難で気持ちのいいものに仕上げるため。 世界遺産は箔をつけて誘客するためのものではなく、人類の宝として守り後世にそのまま受け渡すことを本義とする。2025/01/31

風が造る景色

1
まだまだ、日本国内で行きたいところはいっぱいあります。この先、外国人が増えても、少なくなっても持続的に観光業が成長できる仕掛けは必要。そのための二重価格だけど、見分けるのは困難でトラブルが多くなる。京都の様な宿泊税が一番の現実的な解決策と思います。でも、もっと人に、日本人の雇用にお金を費やすべき。2025/03/02

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