出版社内容情報
改正介護・育児休業法により、男性育休の取得率公表、「男性版産休制度」の創設など、男性の育児に関する環境は、近年大きく変化している。現代では共働き世帯が70%ちかくになる中、男性育休取得率は13%にとどまっていたが、2023年春から大企業に育休の取得率公表が義務付けられるなど、さらなる法改正により一気に増加が予想される。
しかし男性が育児をするには、様々な問題点が存在し、孤立する父親は少なくない。悩む父親の一部が「男性の産後のうつ」として顕在化している例もある。
本書では、そんな父親たちが抱える悩みの発生源を辿り、今の時点で考えられる解決策、そして今後望まれる社会体制について、産婦人科医および産業医として多くのヒアリング経験を持つ筆者が綴る。
制度変革により「混迷の時代」となっている男性育児分野の「水先案内人」になる、そんな1冊です。
内容説明
法改正により、男性育児の環境は大きく変化している。育児と仕事の両立や、孤立といった問題が解決されないままの「育休推進」は、「取るだけ育休」などで母親を困らせるだけではなく、父親自身を「産後うつ」としても追い込むなどの問題を引き起こしている。産業医・産婦人科医として「孤立する父親」と向き合ってきた著者が、「イクメン」からの男性育児・育休の問題点、今後解決すべき社会課題を「父親3.0」として提言する
目次
第1章 父親の「悲鳴」、母親の「ホンネ」
第2章 男性の育休をめぐる「歪んだ社会」
第3章 父親を苦しめる「三重苦」
第4章 「男性育児時代」に、社会や企業が目指すもの
第5章 苦しみ、追い込まれる前にできる、父親の心得
終章 気づいてほしい、自分を守る術
著者等紹介
平野翔大[ヒラノショウダイ]
Daddy Support協会代表理事。産業医・産婦人科医・医療ライター。慶應義塾大学医学部卒。産業医・産婦人科医として、大企業の健康経営戦略からベンチャー企業の産業保健体制立ち上げまで幅広く担う傍ら、ヘルスケアベンチャーの専門的支援、医療ライターとしての記事執筆や講演なども幅広く手掛ける。産婦人科の現場で「男性の育児・育休」に課題を感じ、育児支援の社会実装案で経済産業省「始動Next Innovator 2021」に採択される。2022年にDaddy Support協会を立ち上げ、支援活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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