出版社内容情報
老(おい)が身の
値(ね)ぶみをさるるけさの春 一茶
「値踏みをする」は「値段を見積もる」という意味です。老人である一茶に対して、世間の目はあたかも商品の値段を付けるかのようであるというのです。一人住まいの貧しい老人である自分は価値のない存在としてみられている……一茶は、そんな世間の冷酷な視線ですら面白がり俳句にしてしまいます。いったいどうやったら、そんなことができるのでしょうか。
本書は、一茶の生涯をたどり、彼が遺した俳句を味わいながら、つらいことばかりが多い人生と向き合い、世間という荒波の中でどのように暮らしていていけばよいのか、生きるヒントを探る旅のガイドブックのようなものなのかもしれません。
内容説明
一人暮らしの貧しい老人である自分は価値のない存在としてみられている…一茶は、世間の冷酷な視線ですら面白がって俳句にしてしまいます。本書は、苦難を越えて生き抜いた一茶の俳句を味わいながら「人生という旅」を楽しむためのガイドブックです。
目次
一茶とウイルス
大災害、疫病
二万句を詠み、「悲惨」を乗り越える
孤独を楽しんで生きる
ひねくれ者一茶―骨肉の争い・遺産相続の真相
我星はどこに旅寝や天の川
「歎異抄」を詠む
「おらが春」の世界
お金に縛られない生き方
一茶の「おくのほそ道」
一茶とお茶
「明治時代の一茶」夏目漱石
一茶はなぜ「辞世の句」を詠まなかったのか
著者等紹介
大谷弘至[オオタニヒロシ]
俳人。1980年福岡県生まれ、早稲田大学第二文学部卒業、二松学舎大学大学院文学研究科博士後期課程満期修了。2004年、長谷川櫂氏主宰の俳句結社「古志」入会。現・同主宰者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ありんこ
てくてく
okatake