中公新書ラクレ<br> 歴史に残る外交三賢人―ビスマルク、タレーラン、ドゴール

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中公新書ラクレ
歴史に残る外交三賢人―ビスマルク、タレーラン、ドゴール

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  • サイズ 新書判/ページ数 277p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506771
  • NDC分類 319.34
  • Cコード C1231

出版社内容情報

冷戦後にアメリカがとった一極覇権戦略は破綻した。習近平の中国とプーチンのロシアが勢力圏を拡大し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコなどが主要な勢力となる無秩序な世界が到来している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワー維持に努めてきた。ヨーロッパ外交を牛耳ったビスマルク、悪辣政治家タレーラン、哲人政治家ドゴール。明晰な頭脳とパワーをもち合わせた三賢人が実践した「リアリズム」は、国際政治学最強の戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く方策となる。

内容説明

冷戦後のアメリカ政府の一極覇権戦略は破綻した。日本周囲の三独裁国(中国・ロシア・北朝鮮)は核ミサイルを増産し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコが勢力を拡大している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワーの維持に努めてきた。19世紀後半の欧州外交を支配したビスマルク、俊英外相タレーラン、哲人政治家ドゴール。聡明な頭脳とパワーを併せもった三賢人が実践した「リアリズム外交」は、国際政治学で最も賢明な戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く鍵となる。

目次

1章 ビスマルク1(1815~62年)―19世紀後半の欧州外交を支配した大外交家
2章 ビスマルク2(1863~70年)―ドイツ統一のための三つの戦争
3章 ビスマルク3(1871~90年)―ドイツ統一後の避戦主義外交と欧州均衡体制(ビスマルク・システム)
4章 タレーラン―偉大な忠国外交を成し遂げた稀に見る悪辣な政治家
5章 ドゴール1―20世紀の最も傑出した哲人政治家
6章 ドゴール2―ドゴールの核戦略理論

著者等紹介

伊藤貫[イトウカン]
1953年東京都生まれ。国際政治アナリスト。東京大学経済学部卒。アメリカのコーネル大学で国際政治学と外交史を学ぶ。その後、ワシントンのビジネス・コンサルティング会社に、国際政治・経済アナリストとして勤務。『フォーリン・ポリシー』『シカゴ・トリビューン』『ロサンゼルス・タイムズ』『正論』『Voice』『週刊東洋経済』等に、外交評論と金融分析を執筆。CNN、CBS、BBC等の政治番組で、外交・国際関係・金融問題を解説。ワシントンに30年間在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TS10

15
外交思想に重点を置いたタレーラン、ビスマルク、ド・ゴールの列伝。明治の元勲たちは、ドイツ統一直後のビスマルクと会い、感銘を受けたために、それまでの攻撃的な権力政治のみを偏って見習ってしまったと説き、防御的な勢力均衡外交の重要性を力説する。ドイツ連邦が作られた目的は、ドイツ・ナショナリズムを封じ込め、フランスとロシアに対し均衡を図ることの他に、当時領土を急速に拡大しつつあったプロイセンを封じ込めることにあったとの指摘が興味深い。ビスマルクは、その内二つを打破した上で中欧における勢力均衡の維持に心を砕いた。2024/04/07

masabi

14
【概要】リアリズム外交で祖国を発展させた賢人としてビスマルク、タレーラン、ドゴールを採り上げる。【感想】本書でのリアリズムは、①国際政治は無秩序②国民国家が主体③国家利益を追求④イデオロギーを排した勢力均衡に代表される。筆者の主張としては、ドゴールを範にした対米従属からの脱却と核武装だろうか。リアリズムを学ぶならビスマルクが、日本の将来を模索するならドゴールなのだろうが、紙面の関係でドゴールの思想や外交方針を解説するだけで実際にアメリカとどう交渉していったのかに触れられていないので残念だ。2022/04/11

Tatsuya9

9
非常に興味深くて勉強になった。外交や国際政治はあまり触れたことが無かったが、勢力均衡という方針が重要だと分かった。それを踏まえると、今の日本は堕落しており、ド・ゴールが語ったように「自分の国を自分達の手で守れない国は衰退していく」という予言は当たっている。日本ももっとリアリティを持って外交や独立について考えていかなければならないだろう。2020/05/31

ta_chanko

9
三人の共通点は、大国間のバランス・オブ・パワー(勢力均衡)の中で自国の存立を図るための、徹底したリアリズム外交。理想主義・イデオロギー・好き嫌い・宗教信条に基づく外交や戦争が平和をもたらすことはない。三人とも大勢や世論に流されず、自分の信念を貫き通すことができる強烈な個性の持ち主。こういう傑物が現れないと、国家の危機は救えないのか。今後の日本が、アナーキーな国際社会で生き残っていくためには、リアリズムに徹した外交が不可欠。いつまでも対米従属ではいけない。2020/03/07

日の光と暁の藍

6
ビスマルク、タレーラン、ドゴールを取り上げ、彼らが国益をいかに追求したかを本書は描こうとする。ビスマルクに200頁ほど充てられ、彼が中心の記述にはなっているがタレーランとドゴールがいかに偉大だったかについてもしっかり理解できる内容となっている。明治政府の岩倉使節団とビスマルクの会話が非常に興味深かった。また、戦争に勝てたとしても戦後にその戦勝がドイツにとっての国益にならないとして、ロシアとの戦争に反対し続けたビスマルクの慧眼にも驚かされた。ビスマルクについて学ぶならまず本書を読むことをオススメする。2022/11/13

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