中公新書ラクレ<br> 見えない戦争(インビジブルウォー)

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中公新書ラクレ
見えない戦争(インビジブルウォー)

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506719
  • NDC分類 319.04
  • Cコード C1295

出版社内容情報

一国・大国主義(トランプや習近平)、過激な主張外交(金正恩)、ポピュリズム(文在寅)が勢いを増す中、戦火を交えるわけではない「見えない戦争」が、世界のそこかしこで生まれつつある。国家間のみならず、企業や個人もこの「戦争」に巻き込まれ、所得格差・知識格差・情報格差など、あらゆる相違点が対立の種になる。外務省きっての戦略家と言われた著者が、乱世の権力者たちの動向を分析し、危機に瀕している日本の国勢を転換させるための針路を提示する。官僚も政治家もビジネスに携わる人々も、あらゆる日本人が「見えない戦争」を生き抜くために。

内容説明

一国・大国主義(トランプ、習近平)、過激な主張外交(金正恩、文在寅)がポピュリズムに乗じて勢いを増す中、戦火を交えるわけではない「見えない戦争」が、世界のそこかしこで起きている。静かに迫り来る「有事」と、牙をむく為政者たちに対し、日本はなすすべがないのか?日米経済摩擦、日米安保協力・基地返還、北朝鮮外交―交渉によって「不可能」を可能にした、日本外交きっての戦略家が、「見えない戦争」を生き抜くための“正確な眼”とメソッドを伝授する。

目次

1章 日本(グローバリゼーションの負の遺産;小選挙区制と未成熟な政権交代という弊害 ほか)
2章 アメリカ(トランプは「分断」の結果であり原因ではない;トランプ政権の不確実性の高さ ほか)
3章 中国(日中関係の40年周期説;習近平の「中国の夢」 ほか)
4章 朝鮮半島(韓国;北朝鮮)
終章 日本の戦略と未来(終身雇用の崩壊;市場開放の持つ意味 ほか)

著者等紹介

田中均[タナカヒトシ]
京都市生まれ。(株)日本総研国際戦略研究所理事長、(公財)日本国際交流センターシニア・フェロー。69年京都大学法学部卒業。外務省に入省後、72年にオックスフォード大学修士課程(哲学・政治・経済)修了。北米局北米第二課長、アジア局北東アジア課長、在英大使館公使、総合外交政策局総務課長、北米局審議官、在サンフランシスコ総領事、経済局長、アジア大洋州局長を経て、2002年より外務審議官(政務担当)を務め、05年退官。東京大学公共政策大学院客員教授(2006‐18年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shin

18
外務省で要職を歴任して重要な外交問題に取り組み続けてきた田中均さんの近著。米国、中国、南北朝鮮、そして日本の現在置かれた状況を俯瞰しつつ、「プロフェッショナリズムvsポピュリズム」という補助線を引くことで危機の本質を考察する。マスコミや御用評論家が煽る表面的な危機ではなく、長年国家の屋台骨を支えてこられた著者の語る危機はより根源的。「時空を広げること」という言葉があったが、目の前の利害、既得権益だけに固執するのではなく、包括的にwin-winの関係を導く努力をし続ける知性と人間力が求められる、と理解。2020/03/21

大先生

11
一言で纏めると、【アメリカ一辺倒を離れて、中国や韓国を含むその他の国々とも上手くやっていきましょう】という内容です。元外交官として、自分の関わった案件を振り返る的な記述もチラホラ…。○国と☓国が水面下で経済戦、外交戦を繰り広げており、具体的には△や□という戦略をとっており、今まさに「見えない戦争」が勃発している的な内容を期待して読んでみたんですが、そういう本ではありませんでした(汗)。ところで、「いまの日本に必要なのは、単に優秀なだけでなく、尖った人間」だそうです。つまりKYが必要ってことですね(笑)2021/07/24

うだうだ

5
アメリカ・中国・朝鮮半島などの国家・地域との日本外交の在り方を述べた本。示唆に富む内容もある。が、疑問に思える著者の考える戦略や事実認識も。特に中国と北朝鮮。「中国との経済・安全保障面での相互依存関係を深める→中国が政治的改革・人権擁護といった価値に近づく」は、ありえない戦略・シナリオ。中国に対しては高度な技術からの分離による封じ込め政策が必須。北朝鮮の六者協議の復活もムリ筋。拉致が問題に変わったのも金賢姫ではなく、共産党議員の国会質問への梶山回答か金正日が認めたとき。朝鮮半島への歴史認識も疑問。2021/03/10

乱読家 護る会支持!

4
一国・大国主義(アメリカ、中国)、過激な主張外交(北朝鮮、韓国)が勢いを増す中、戦火を交えない「見えない戦争」が世界中のあちこちで起きている。。。 うーんと、あくまで世界情勢を理解する為の本だけど、きちんとした思考軸があるようで無いような本。 もっと単純化して考えた方が、普通の人には理解してもらえるのではないやろか?? 2020/03/02

よし

3
日本外交の第一線を歩んだ著者の視点から日本、アメリカ、中国及び朝鮮半島の情勢について論じた本。田中さん自身が携わった拉致問題の経緯はとても興味深かった。各国の分析も教科書のような読み応えがありましたが、中でも日本の評価や今後の進むべき道、「ICBM」に裏付けされたプロフェッショナリズムの重要性は一つの考え方として参考になりました。2021/11/20

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