内容説明
韓国経済新聞は定評のあるクオリティペーパー。そんな有力メディアが政治、経済、社会、教育など多面的に自国の「膿」をえぐり出し、警鐘を鳴らした話題作、待望の翻訳。市民５０００人、識者４００人へのアンケートに加え、生の声も豊富。未婚、少子化など、共通の課題も参考になる。
目次
１章 このままでは大韓民国に未来はない
２章 危機に立つ大韓民国
３章 後退する国会と政府
４章 冷め行く成長エンジン
５章 若者を泣かせる労組
６章 北朝鮮の核より恐ろしい少子化
７章 創意にあふれる人材を育てられない教育
８章 人のせいにばかりする大韓民国
９章 対談 リーダーたちこそ骨身を削る率先垂範を
１０章 識者インタビュー
著者等紹介
豊浦潤一［トヨウラジュンイチ］
１９６８年東京都生まれ。読売新聞国際部次長。慶應義塾大学法学部政治学科卒。９３年読売新聞社入社、千葉支局。９９年韓国の延世大学語学堂留学。２００３年ソウル特派員。０５年西部本社社会部。１２年ソウル支局長を経て現職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
12
韓国経済新聞が2015年に刊行した特別号「大韓民国未来レポート」をベースにした単行本を邦訳したもの。リーマンショック後のウォン安が追い風になりサムスンや現代が伸びたが、数年後のウォン高と中国製造業の成長によりブレーキがかかる／2012年５月誕生の「国会先進化法」について、モデルは米国議会の「迅速立法手続き」（重要争点法案を本会議に上程しやすくする）だったが、在籍議員の五分の三の同意が必要という妥協のせいで、かえって国会運営が滞った。最大与党も単独過半数を占めるが、2/3には達しないため。2018/08/24
ハッチ
4
図書館本。日本ではなく、韓国の新聞社が書いた本だったので、読んでみた。6、7年位前の本になるのかな？この頃は未来に明るい展望はいだけなかったようですが、コロナの危機とK-POPバブルという二つの予想外の出来事が起き、随分変わったと思います。とはいえ、「コロナもK-POP人気も今年いっぱいで落ちつく」と私は勝手に予想。来年以降、世界がどうなっているのか、興味深くみています。しかし本書に書かれている韓国の問題が日本が抱える問題と酷似していてくるしくなる……2022/01/28
ダンボー1号
4
構造改革に迫られ 造船鉄鋼などの重工業落ち込み労働組合強くそのため若者の就職率低く…苦戦する韓国。韓国の経済新聞が書いたことだから日本からの誇張表現もなく実態に近いはず。日本と一つ一つ比較しても今は日本のほうがよさげだが5年前5年後逆転しているかもしれない。民主党政権続いていたらどうなっていただろう。2016/07/08
たろーたん
1
驚いたのが、韓国高官の短任だ。大臣たちは仕事を始めても一年余りで変わり、成果主義が乱舞していて長期戦略を失っている。金大中政権（1998～2003年）朴槿恵政権（2013年～）にかけて、中央部署9機関の長官・委員長を務めた120人の在任期間を調査した結果、彼らの平均在任期間は15ヶ月だった。このうち、52人（43.3％）は1年もせずに交替している。長官になって一ヶ月せずに交替させられた長官も5人もいる。（続）2023/11/16
タブ
1
超速読了。 速読で処理する。2017/06/04
