出版社内容情報
増殖し続ける他人の不幸「だけ」を求める人。彼らはなぜ増え、これからどこへ向かうのか。実はあなたも他人の不幸を願っている？
内容説明
著名人の不幸は醜悪なまでに追求。犯罪があれば加害者どころか被害者までネットに晒す。なぜ不幸を求める欲望はこれほど増大したのか？他人の不幸が「蜜」から「主食」となった理由を人気精神科医が分析。隣の誰かも、あなたの不幸を願っている！？
目次
第１章 他人の不幸が欲しくてたまらない―羨望増幅社会の到来
第２章 なぜ人は、他人の不幸を願うのか
第３章 他人の不幸を願う人の特徴
第４章 他人の不幸を求める欲望が強くなった理由
第５章 他人の不幸を求める人への「処方箋」
最終章 他人の不幸を待ちきれない時代に
著者等紹介
片田珠美［カタダタマミ］
１９６１年広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。フランス政府給費留学生としてパリ第８大学でラカン派の精神分析を学ぶ。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて犯罪心理や心の病の構造を分析（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
46
羨望に言及した内容が詳細に書かれており羨望の最大の要因は自己愛であるという言葉が印象に残った。2016/01/11
ともとも
32
家族、友人、職場の人間関係で見られる嫉妬。 そこからくる人々への攻撃。 不幸を願っても良いことがないと思うのですが、その一方で現実感、 人の心の闇の恐ろしさ、哀れさを痛感させられてしまいます。 「人は人、我は我」という感じで、さらには周りに気を配ることも大切にしながらも、 気をつけて生きていかなければと思いました。 人間の闇、負を感じながらも、自分自身への警鐘を心に刻みつつも 本当の生きることとは、幸せとは考えさせる１冊で良かったです。 2015/12/12
こすもす
11
耳に痛い言葉。日々生活していると「羨望」の気持ちはどうしてももってしまいます。 私も頑張ってああなりたいくらいにとどめておきたいものです。2016/01/20
izumi
6
他人に攻撃的な人の正体とは、羨望と高過ぎる自己評価だった。2020/02/18
ちょびねこ
4
羨望や嫉妬の対象は「近くの人」であることが多い。ブログやSNSにより、芸能人も「近い存在」となり、羨望等による攻撃の対象となっている。確かにそんな気がします。ベッキーの件も叩きの元は同様かも。凄まじさを感じます。援護をすれば、次なるターゲットになりかねなかったり。自分も含めて聖人君子ではないし、完璧な人なんていないに等しいのに。「フレネミー」（友達と敵を合わせた造語）もそういう人、確かにいますねと思いました。流石、精神科の先生は読みが鋭いと感心しました。分かりやすい内容でした(^-^)2016/02/21
