出版社内容情報
なぜ96条を改正したいのか? 9条改正は必須か? 各党の憲法改正に対する距離感は? 憲法改正論争の論点を学び直すための一冊。
内容説明
96条をなぜ改正したいのか?9条改正は必須か?各党の憲法改正に対する距離感は?2013年参院選の結果、憲法改正が具体性を帯びてきた。これからの論点を、安倍首相や橋下徹氏らへのインタビュー、朝鮮半島有事シミュレーションなどから浮かび上がらせ、やさしく教える決定版。
目次
第1章 なぜ96条改正なのか(厳しすぎる発議要件;安倍晋三首相に聞く;橋下徹・日本維新の会共同代表に聞く)
第2章 9条のどこが問題なのか(曲折の9条解釈;朝鮮半島有事シミュレーション)
第3章 改正の論点は出そろっている(強すぎる参議院;1票の格差、道州制、新しい人権;前文、天皇、憲法裁判所)
第4章 政党は憲法をどう論じたか(自民党;民主党;公明党;維新の会・共産党・社民党)
第5章 議論の主戦場―憲法審査会(政治の動きに翻弄;三つの宿題;「緊急事態」「新しい人権」なら一致可能?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomozuki Kibe
4
タイトルに偽りあり。この題だと改正論・護憲論を同じ立場で上げているように見える。読売新聞社が安部氏・橋本氏の主張をまとめた、明らかに「変えるべきだ」「変えない方はここが間違っている」という改正論者の主張の本。その意味「改正論」の要旨についてはまとめられているが正直読みにくい。2022/06/01
kumonosuke
3
憲法を改正するために、憲法96条を改正する必要があるとのこと。新聞社の文章にしては随分読みにくい文章で辟易した。自民党の憲法改正案はかなり、現行憲法から後退してしまう部分もある様な気がする。憲法解釈が問題なのではなく、当時の憲法が推し進める精神を重視するべきと思う。2014/05/12
スズツキ
2
非常に有益でした。今議論されているものが中心。護憲派はこれに明確な反論をしていかなくちゃいけないね。2014/09/03
りょう
0
さらっとした概説本。なぜ今憲法改正なのか?考える端緒にはなるかと。ただ、若干の物足りなさも。2013/12/07
depo
0
《積読本読書》安倍内閣の集団的自衛権の行使容認閣議決定を憲法公布以降最大の解釈変更とあったが、そもそも憲法制定議会のとき、吉田首相は、個別的自衛権について、保有するが行使できないと答弁していた。それが変更されて、保有するから行使できるのは当然とされ、自衛隊が整備されてきた。こっちの方が重大な変更と思えるが?2020/06/10