中公新書ラクレ
喫煙と禁煙の健康経済学―タバコが明かす人間の本性

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 310p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504081
  • NDC分類 498.3
  • Cコード C1233

内容説明

学歴・賃金・余命と喫煙の関係は?喫煙者は合理的経済人か?タバコ税増税や喫煙規制の効果は?―健康経済学はノーベル賞受賞者の貢献もあって発展著しく、行動経済学と並んで注目の分野である。そのエッセンスを直感的に理解できる入門書。著者独自の「経済学的禁煙法」も紹介。

目次

プロローグ 準備編―やめられない消費の経済分析
第1部 実態編―喫煙で何が起きているのか(誰がタバコを吸っているのか;喫煙はどのような害や損失を生み出すのか)
第2部 理論編―喫煙者は合理的かそれとも非合理的か(「将来も見通す個人」の喫煙経済理論;「先送りする個人」の喫煙経済理論)
第3部 実践編―禁煙を経済学的に考える(増税と禁煙条例は禁煙を促進するか;喫煙者が禁煙に踏み切るとき;私がタバコとの訣別に成功した「経済学的禁煙法」)

著者等紹介

荒井一博[アライカズヒロ]
1949年長野県生まれ。イリノイ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、一橋大学大学院経済学研究科教授。79年パデュー大学客員助教授、92年クィーンズランド大学客員教授。専門はミクロ経済学・日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

乱読家 護る会支持!

4
喫煙をテーマにした健康経済学入門。経済学的にはタバコは不思議な消費財。健康面では明らかに有害な結果が出ているのに、やめたい願望があるのに、衝動強迫的に繰り返して行ってしまう「嗜癖性」の極めて高いタバコ。日本男性の喫煙率(36.6% 2010年)は、世界でも最高水準にある。不思議と高い医師と看護師の喫煙率。。。2019/05/01

void

3
【★★★★☆】侃々諤々な議論が繰り広げられているタバコの経済学。参考・引用文献は概算350ほど挙がっている(9割は英語文献)。それでいて本文は予備知識なしに読めるレベル。注釈で既習者に配慮。 喫煙と低所得の関係、合理的個人か否かや、周囲を含めた健康被害とタバコによる経済価値との比較といったおなじみのものから、禁煙条例と飲食店の売上の関係、禁煙がポイ捨て火災を増やす?、どこにピア効果がみられるかなど範囲も広いし、文献量からわかるようにがっつりで多角的。2014/03/09

yomineko@猫と共に生きる

3
喫煙者ではないが、サラっと読んでみた。禁煙の難しさが事細かに書かれていて、タバコに手を出したことがない自分は本当に良かったと思う。分析がかなり細かくて読み応えあり。2013/05/19

寒上ぺそぎん

3
読んでて眠くなった。タイトルで興味持って購入したが、紹介文書いた人と自分の間には深くて暗い溝があるらしく、入門書として受け取る事はできなかった。内容的には様々な論文をつまんできて紹介している感じ。そういう箇所では、英文をまんま和訳したような文になっているのは、著者の癖だろうか。まあ、大量の論文を読破して理解する事を考えれば入門の域かもしれないが、入口の入口をちょっと覗いてみよう、という人には向いてなさそうな本であった。2012/01/24

Kentaro

2
禁煙には3の壁があるといいます。3日の壁、これが我慢できると30日、その次が三ヶ月、そして300日、三年たったら完全に成功したと言えるのだそうです。 私も禁煙して一年半以上は経ちました。私が禁煙成功したと言えるには、来年の12月まで待たなければいけないと気付いた一冊でした。2017/08/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4526713
  • ご注意事項