出版社内容情報
学問であり、アートであり、文明の足跡そのもの。そんな科学をめぐる人間模様も楽しい、科学史家による“耳より文明紀行”55編。
内容説明
科学とは学問である以上に、アートであり、人類の営みそのもの。東西の文化史に造詣の深い著者が、古今の才人らの人間模様からタコの描写法の違いまで、科学の多彩な表情を引き出す。どこから読んでも面白い、全56篇のドラマチック博物誌。
目次
1章 ギリシアの文明を見よ―思想の出発篇
2章 ギリシアの文明を見よ―学問の統合篇
3章 中国四千年に隠されたもの
4章 科学はアートだ!―中世篇
5章 科学はアートだ!―近世篇
6章 国境を越えて
7章 学者人生、百花繚乱
8章 どこにも科学のタネは転がっている
著者等紹介
金子務[カネコツトム]
科学史家。1933年埼玉県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。読売新聞社記者、中央公論社編集者を経て、大阪府立大学大学院人間文化学研究科教授、同大学評議員、総合情報センター所長を務める。その後、図書館情報大学(現・筑波大学)教授、帝京平成大学教授、放送大学客員教授を歴任。大阪府立大学名誉教授、国際日本文化研究センター共同研究員、形の文化会会長、(財)日本科学協会理事。主な著書に『アインシュタイン・ショック』(第3回サントリー学芸賞受賞、岩波現代文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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編集兼発行人
2
科学に関する様々なエピソードについて古代から現代まで射程に入れ幅広く紹介する短文集。西洋から希国を東洋から中国を代表して文明の黎明期における技術の在り方や人々の思想を掻い摘んで説き起こしつつ時代を徐々に下げながら地域も広げてゆくという構成。豆知識として参照すると有用なエッセイ五十強の中でも最先端の技術に幼少期から囲まれて育ち伝統的ギルド社会との不親和を経て大学と共同事業者とからの支援により大成したワットや戦後の我国で結果的に在野の学術機関として短命で幕を閉じた鎌倉アカデミアに関する二編に取分け興味が湧く。2014/04/09
amaneshino
0
何の脈絡もなくいきあたりばったりに世界旅行で史跡を巡る時が来たら、持って行くかもしれない。2010/08/18
カネコ
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△2008/12/09