出版社内容情報
日本の対外政策が成功したか失敗したかを分けるのは、日本にリアリズムがあったかどうかによる――下巻は、敗戦日本がリアリズムを取り戻すことができたのかという大きな問いに向かい、岸信介が導入した事前協議制度のカラクリ、沖縄返還交渉における密約の意義を問い直す
【目次】
内容説明
安保条約を改定しても沖縄が返還されても、日本の対米依存が強まったのはなぜか。ツキュディデスに還れ―対外政策の成否を理論と歴史で解明する。
目次
第三部 日本にリアリズムは戻ったか〈戦後篇〉(戦後日本の再建と吉田茂―吉田茂のオペレーショナル・コード分析;日米同盟への忠誠と反逆―岸信介の日米安保条約改定;沖縄返還によって日本の戦後は終わったか―非核日本の安全保障を探求した若泉敬)
終章 国際政治のリアリズムと日本
著者等紹介
土山實男[ツチヤマジツオ]
青山学院大学名誉教授。1950年福井県生まれ。青山学院大学法学部卒。ジョージ・ワシントン大学国際関係大学院よりM.A.、メリーランド州立大学大学院よりPh.D.取得。1993年から2019年まで青山学院大学国際政治経済部教授(国際安全保障論)。その間、同学部学部長、青山学院大学副学長、また、ハーバード大学J・オーリン戦略研究所客員研究員、平和・安全保障研究所(RIPS)安全保障研究奨学プログラム・ディレクター、統合幕僚学校講師、国際安全保障学会会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
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(承前)調子に乗った末に自滅した日本の再建を託された吉田茂は、外交がリアリズムが失う怖さを痛感したはずだ。安保条約で軽武装国家の道を選んだのは、武力なき外交で日米同盟に閉じ込めて暴走の再現を予防せんとしたのか。この吉田路線に反発した岸信介と佐藤栄作兄弟は対米独立性を高める外交を追求したが、岸が安保改定で取り入れた事前協議は空文化し、佐藤栄作は沖縄返還時に核密約を結ぶなど却って対米依存を強めた。リアリズムなき外交は破滅するがリアリストは国民に夢を与えられないとの結語は、両方を実現できる政治家出現への期待か。2026/10/06




