中公選書<br> 日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題―文化の架橋者たちがみた「あいだ」

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中公選書
日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題―文化の架橋者たちがみた「あいだ」

  • 片岡 真伊【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101488
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1395

出版社内容情報

日本文学は「どうしても翻訳できない言葉」で書かれてきた、と大江健三郎は言う。事実、谷崎も川端も三島も、英訳時に改変され、省略され、時に誤読もされてきた。なぜそのまま翻訳することができないのか。どのような経緯で改変され、その結果、刊行された作品はどう受け止められたのか。一九五〇~七〇年代の作家、翻訳者、編集者の異文化間の葛藤の根源を、米クノップフ社のアーカイヴ資料等をつぶさに検証し、初めて明らかにする。

目次より
序章  日本文学翻訳プログラムの始まり――ハロルド・シュトラウスとクノップフ社
第一章 日本文学の異質性とは何か――大佛次郎『帰郷』
第二章 それは「誰が」話したのか――谷崎潤一郎『蓼喰う虫』
第三章 結末はなぜ書き換えられたのか――大岡昇平『野火』
第四章 入り乱れる時間軸――谷崎潤一郎『細雪』
第五章 比喩という落とし穴――三島由紀夫『金閣寺』
第六章 三つのメタモルフォーゼ――『細雪』、「千羽鶴」、川端康成
第七章 囲碁という神秘――川端康成『名人』
終章  日本文学は世界文学に何をもたらしたのか――『細雪』の最後の二行

内容説明

日本文学は「どうしても翻訳できない言葉」で書かれてきた、と大江健三郎は言う。事実、谷崎も川端も三島も、英訳時に改変され、省略され、時に誤読もされてきた。なぜそのまま翻訳することができないのか。どのような経緯で改変され、その結果、刊行された作品はどう受け止められたのか。米クノップフ社のアーカイヴズ資料等をつぶさに検証し、一九五〇~七〇年代の作家、翻訳者、編集者の異文化間の葛藤の根源を初めて明らかにする。

目次

序章 日本文学翻訳プログラムの始まり―ハロルド・シュトラウスとクノップフ社
第1章 日本文学の異質性とは何か―大佛次郎『帰郷』
第2章 それは「誰が」話したのか―谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』
第3章 結末はなぜ書き換えられたのか―大岡昇平『野火』
第4章 入り乱れる時間軸―谷崎潤一郎『細雪』
第5章 比喩という落とし穴―三島由紀夫『金閣寺』
第6章 三つのメタモルフォーゼ―『細雪』、「千羽鶴」、川端康成
第7章 囲碁という神秘―川端康成『名人』
終章 日本文学は世界文学に何をもたらしたのか―『細雪』の最後の二行

著者等紹介

片岡真伊[カタオカマイ]
国際日本文化研究センター准教授、総合研究大学院大学准教授(併任)。1987年栃木県生まれ。ロンドン大学ロイヤルホロウェイ(英文学)卒業、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士課程(比較文学)修了。総合研究大学院大学(国際日本研究)博士後期課程修了。博士(学術)。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院シニア・ティーチング・フェロー、東京大学東アジア藝文書院(EAA)特任研究員を経て、2023年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

113
日本の翻訳出版では完訳が当然で、日本人に馴染みのない部分を削除したり要約ですませることはまずない。しかし戦後アメリカでの日本文学紹介では谷崎、川端、三島らの代表作でも当然のように行われ、結末の改変すらあった。逆に日本語文では珍しくない主語や時制の曖昧さは許されず、英米圏読者に受け入れられるよう誰がいつ何と語ったか明確にするよう加筆された。特に会話文では日本独自の性差、年齢差、距離感に満ちた表現の翻訳は難しかったようだ。異なる文化の架橋者たる翻訳者の苦労もわかるが、「翻訳者は裏切り者」なのも事実と言えよう。2024/04/02

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