出版社内容情報
「贅沢は敵」と批判されたパーマネントは、実は戦中も大流行しており、客は店に大行列、防空壕にもパーマネント機が持ち込まれていた。モンペは日中戦争開始後、防空演習で着用され注目を集めたが、実際にはすぐ下火になり、「モンペが不格好で不人気だから防空演習への参加率が悪い」と取り沙汰されたりした。戦時期は統制経済や節約といったイメージで語られがちだが、女性の洋装が広まり、お洒落の意識が変化した時代でもある。統制と流行と近代化の狭間で大きな社会問題となった、女性たちの「お洒落」とは。
内容説明
「贅沢は敵」と非難されたパーマネントは戦中も大流行しており、店には大行列、防空壕にもパーマ機が持ち込まれた。モンペは報国の象徴としてもてはやされつつ、当時から「不格好」「若い女性には無理」と公然と言われていた。戦時期は統制経済のもと節約・自粛が求められたが、女性の洋装が広まりおしゃれの意識が変化した時代でもある。統制と近代化の狭間で社会問題となりながら髪形や服装にこだわった女性たちとその背景に迫る。
目次
繰り返された「パーマネントはやめましょう」
第1部 パーマネント報国と木炭パーマ(戦時中にも広がり続けたパーマネント;パーマネント大流行)
第2部 モンペと女性ファッション(和服から洋服へ―変化の時代;婦人標準服をめぐる激論;モンペをはくのか、はかないのか;人々が守ったものは何だったのか)
著者等紹介
飯田未希[イイダミキ]
立命館大学政策科学部教授。大阪大学文学部修士号(英文学)。ニューヨーク州立大学バッファロー校修士号(女性学)、博士号(社会学)。専攻は社会学、文化研究、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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