出版社内容情報
「隣町に行けば言葉もパスタも変わる」。イタリアンの魅力は味のみならず、その多様さにある。
地域の風土・歴史に根ざした食材や伝統料理法が継承されているのだ。
著者は南・北・中央・島々の食文化を巡り、ポベラッチャ(貧乏食)の知恵を足と舌で探る。
またアグリツーリズムや有機農業、スローフード運動など、地域再生のソーシャル・イノベーションに注目。
人口減少が進む日本の地方にとって、有益なヒントを示す。
内容説明
隣町に行けば言葉もパスタも変わる―。イタリア料理は味わいのみならず、多様性が魅力。地域の風土・歴史に根ざした食材や伝統料理法が受け継がれているのだ。著者は南・北・中央・島々をめぐり、ポベラッチャ(貧乏食)の知恵を足と舌で探る。またアグリツーリズムや有機農業、スローフード運動など、地域再生のソーシャル・イノベーションにも注目。人口減少が進む日本の地方にとって、有益なヒントが満載。写真多数。
目次
はじめに―食と社会の未来を求めて
第1章 身土不二―地域に根ざした食の多様性
第2章 北イタリア―トリノ・ヴェネト州・ボローニャ(アルプス(山)とパダーノ(平野)が育む芳醇な食
伝統×若者―食の新たな価値創造へ)
第3章 中央イタリア―ローマ、トスカーナ、ウンブリア州(アグリツーリズムが育む地域食と農村コミュニティ;上質の暮らしをブランディングする都市農村の戦略)
第4章 南イタリア―バーリ・フォッジャ・ファザーノ(イタリアの胃袋を支える農業地帯プーリア;ポベラッチャ(貧乏食)の知恵)
第5章 島々―アグリジェント(シチリア)・サルデーニャ(多様な文化が交錯する島々;時空を超えてよみがえる伝統食と暮らし)
おわりに―日本は何を学ぶべきか
著者等紹介
大石尚子[オオイシナオコ]
1973年生まれ。兵庫県出身。95年大阪外国語大学イタリア語学科卒業。アパレル商社勤務、在ミラノでのファッションコンサルタント助手などを経て、2007年同志社大大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション研究コースに入学、11年同博士課程修了。10年より龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)にて活動。15年より龍谷大学政策学部准教授。23年より同教授。18年5月~19年3月イタリア・プーリア州にて在外研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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