中公新書<br> 生き物の「居場所」はどう決まるか―攻める、逃げる、生き残るためのすごい知恵

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中公新書
生き物の「居場所」はどう決まるか―攻める、逃げる、生き残るためのすごい知恵

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027887
  • NDC分類 468
  • Cコード C1245

出版社内容情報

世界は広いが、それぞれの生き物が生きることができるのは、ほんの小さな場所である。チーターは開けた草原にしか棲めないし、モンシロチョウはもっぱらキャベツ畑を飛んでいる。生き物の居場所は、なぜ決まっているのだろう。これまで餌や配偶者の存在などの理由が考えられてきたが、実は天敵がいないことが何よりも大事だ。様々な生き物を例に、生き残るための巧妙な知恵を紹介する。

内容説明

世界は広いが、それぞれの生き物が生きられるのは、ほんの小さな場所にすぎない。ウナギは川底の穴にしか棲めないし、モンシロチョウはいつもキャベツ畑を飛んでいる。生き物の居場所=ニッチは、なぜそこに決まっているのか。これまで餌や配偶者の存在などの理由が考えられてきたが、実は天敵の不在こそが何よりも重要なのだ。生き物たちの巧妙な生き方から、天敵不在と繁殖干渉という、生態学の核心的概念を紹介する。

目次

第1章 「種」とは何か
第2章 生き物の居場所ニッチ
第3章 ニッチと種間競争
第4章 競争は存在しない
第5章 天敵不在空間というニッチ
第6章 繁殖干渉という競争
終章 たどり来し道

著者等紹介

大崎直太[オオサキナオタ]
1947年、千葉県館山市生まれ。鹿児島大学農学部卒業。名古屋大学大学院農学研究科博士課程後期課程中退。京都大学農学部助手、米国デューク大学動物学部客員助教授、京都大学大学院農学研究科講師、准教授、国際昆虫生理学生態学研究センター(ICIPE、ケニア)研究員、山形大学学術研究院教授を歴任。農学博士。専門・昆虫生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

42
チョウの専門家が、動植物の生態に係る思想・研究の歴史を自らの研究も含め紹介した本。キリスト教的な天地創造や種の分類学から始まり、種の生存競争の有無に関する学術史を説明。植物を食べる動物・昆虫は天敵の存在により密度が低く抑えられ、植物を巡っての競争はないという説が、生物のニッチは天敵との相互作用により天敵不在空間として存在するとの説に発展したが、近年、筆者を含めた研究により、天敵不在空間を巡って近縁種間で繁殖干渉という競争があることを検証。査読雑誌への掲載をめぐる攻防も詳述され、研究者達の執念が興味深い。2024/02/29

kuukazoo

17
「ニッチ」とか「隙間」という言葉が好きなので読んでみたがのっけから「種とは何か」から始まり分類学から進化論の研究史が展開され、生態学のフィールドワークや実験の話になっていくのでこれはガチめの生態学入門書やんと気づき読むのやめよかと思ったが「擬態」や「天敵不在空間」や「繁殖干渉」など興味深く読了。思ってたのと違ったが勉強になった。著者の専門がチョウの生態学でモンシロチョウの異種間の攻防や天敵寄生バチとの関係などチョウを見る目が変わりそう…お呼びでないオスにつきまとわれるスジグロのメスさんの困惑を想像する。2024/08/23

嵐 千里

6
学説史的な文章だが、主張・提唱を論者とともに要領よくコンパクトにまとめており、学説の概観の見通しがよく解る内容。著者の発見が、学術誌に掲載されるまでの顛末、いわば楽屋話もあって興味深い。 進化論=ダーウィン『種の起源』と考えがちであるが、学説は遥かに進化しており、否定的な取り扱いの今西錦司の「棲み分け理論」の再考に至る過程は驚きを以て読ませる。 本書を読むかどうかを判断するには、終章を立ち読みすることをお勧めする。2024/04/07

乱読家 護る会支持!

5
狩猟採集時代のヒトは、本書で書かれている他の生物同様、「天敵不在空間」であるニッチを探して生きていた。しかし、ヒトは田畑を耕すなど、地球環境を作り変えることで、居場所を増やし、ニッチに頼らない生き物となった。 平地を増やして食糧生産量を増やし、道路を作ることで地域をまたがった食糧受給が出来るようになった。そして、ヒトという種の個体数は爆発的に増えていった。 しかし、地球環境を作り変え続けることにも、限界がきている。 起こりうる「不都合な未来」をヒトが予測することは難しい。2024/10/11

預かりマウス

3
ポップな感じの主題・副題からして、中公新書の唐沢孝一さんの野外観察的な、または個別具体的な生物の生態を紹介する内容なのかと思ったがだいぶ異なり、特に前半部分は生態学の学説史で、多くの生態学者たちの略歴や学説が似顔絵つきで次々に解説されていく。後半部は著者による野外実験的な内容が中心である。少し文章や構成が散漫な印象は受けるが、とても面白い内容であり、生態学に関心を持った。自然界における競争の有無についての論争や、天敵不在空間、そして著者が貢献した繁殖干渉といった生態学の理論を具体的に把握することができた。2024/06/08

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