感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆりあす62
40
図書館本。★★☆☆☆ 懐かしい感じのする筋立てと思っていたら1930年代に発表されたもので、日本では当時なんと犯人をあてる懸賞付き。全二十四章のうち二十二章までに回答するものでしたが、正解者は五人だけだったそうです。もちろん私もハズレました。2016/02/11
星落秋風五丈原
23
「帽子を追いかけはじめた日にはね、どこに行き着くかなんて、わかったものじゃないんだ。刑務所に行き着くかもしれないし、あちこち振り回されるだけかもしれない。帽子を小脇に抱えて、無事、家に戻れる場合もある(p7)」恐ろしいですね皆さん。クラシックな感じのミステリ。ハイド氏とかいかにもなネーミング。2017/10/13
飛鳥栄司@がんサバイバー
16
スカーレットの入手困難作品がやっと読めた。2作目の長編ということもあり、少々荒削りさが顕著だが、十分楽しむことができる作品である。ケイン警視が随分と天才肌な感じで書かれていて、直感的に動くのでちょっと説得力に欠けた印象を受ける。伏線の出し方やスケープゴートなど楽しい要素はあるものの、動機やトリックが弱く、小さくまとまってしまったところが少し残念ではある。 以前は抄訳でさらに懸賞小説にしていたことを考えると、当時の評価はそれなりに高かったのだろう。 2015/10/26
一柳すず子
2
一番びっくりしたのは猫。あからさまなミスディレクションが多くてちょっとえーってなったけどトリックはなるほど、と思いました。後味の悪い動機だった。2016/02/08
めぐみこ
2
戦間期のボストンが舞台。由緒ありげな屋敷の住人達と謎のハイド氏など少しスリラーぽい部分とキャラクターの個性とが噛み合っていて面白かった。でもトリックは微妙。2016/01/20