中公新書<br> 日本のコメ問題―5つの転換点と迫りくる最大の危機

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中公新書
日本のコメ問題―5つの転換点と迫りくる最大の危機

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  • サイズ 新書判/ページ数 297p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027016
  • NDC分類 611.33
  • Cコード C1261

出版社内容情報

有史以前から日本人はコメ不足に悩まされてきた。1967年、ついに米の自給自足を達成する。だが、そこに喜びはなかった。直ちに到来したコメ余り時代と減反の開始、ヤミ米の拡大と食管制度の崩壊、ウルグアイ・ラウンドで生まれた国際秩序への対応、そして「水田フル活用」という思想の提唱……半世紀で大変貌を遂げた日本人とコメの関係、残された未解決問題、そして忍び寄る最大の危機とは?

内容説明

稲作伝来以来、日本人はコメ不足に悩まされてきた。1967年、ついに自給自足を達成する。だが、そこに喜びはなかった。直ちに到来したコメ余り時代と減反の開始、ヤミ米の拡大と食管制度の崩壊、ウルグアイ・ラウンドで生まれた国際秩序への対応、水田フル活用政策の誕生と混乱…。本書は半世紀で大変貌を遂げた日本人とコメの関係を、転換点ごとに整理。そして、残された未解決問題がもたらす最大の危機に警鐘を鳴らす。

目次

第1章 コメと田んぼに分けるとみえてくるコメ問題の今
第2章 コメに満たされた日本人―第一の転換点・一九六七年
第3章 コメ余り問題から田んぼ余り問題へ―第二の転換点・一九七八年
第4章 コメ問題の国際化―第三の転換点・一九九三年
第5章 水田フル活用という思想の誕生―第四の転換点・二〇〇八年
第6章 現代のコメ問題の根底
第7章 農地が余る時代の到来―第五の転換点・二〇五二年

著者等紹介

小川真如[オガワマサユキ]
1986年(昭和61年)、島根県に生まれる。2009年、東京農工大学農学部生物生産学科卒業。同大学大学院農学府共生持続社会学専攻修士課程修了。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。現在、農政調査委員会専門調査員、東京農工大学非常勤講師、恵泉女学園大学非常勤講師など。専門社会調査士、修士(農学)、博士(人間科学)。専攻・農業経済学、農政学、人間科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

102
これは若い人に読んでもらいたい。著者はまだ30代の研究者だが、コメ問題(作物)ではなく土地利用問題(田んぼ)と喝破し、コメの需給がプラスに逆転した1967年から5つの転機を示しながら農政とそれに対応する農業の状況を整理する。コメ依存で語られていた農業のマクロな状況が様変わりしたことを見事に整理していて、ずっと農業に関心を寄せていた(仕事にとっても必要だった)からしても、新しい発見があった。そして本書の価値は最後の第七章。人口減という事実の中で食料需給の逆転を2051年と設定し、その後の展望を語る。2022/08/21

アナーキー靴下

73
お気に入りの方のレビューを見て。日本人のコメ離れはかなり進んでいるという印象があり、一消費者として知るべきことがあるかと興味を持った。しかし読んでみて、問題は既にコメではなく田んぼなのだと知り、自分との遠さに頭を抱える。例えるなら、自身が従事していなくても、自動車産業等、輸出企業の動向について無関心なままでいたら、政治のことは何も評価できないように思う。かといって、知っても何かできる気はしない。消費者とコメはそれくらい遠い。丁寧に田んぼの問題を追った良書なので、アグリビジネスの活性化に繋がればと思う。2023/05/24

オカピー

52
皆様のコメントを見ても、令和の米騒動を経験して読まれた方が多いように感じます。私も同じ理由で、「なぜ?」から始まって、基本的な歴史や知識も知っておこうと思い読みました。流通の問題だけでなく、人口減少や少子高齢化、食生活の変化、政府の施策、補助金、農地等土地の問題等など複雑に絡み合っているのが少し理解出来ました。「領域X」にどう向き合っていくかは、今後の課題であり、私達ももっと勉強しなくてはと思います。2026/01/21

ゲオルギオ・ハーン

30
タイムリーな一冊かと思いきや発行は2022年。しかし、本書はコメ問題の核心について、歴史的な経緯も含めて解説した本であるため、去年に当時の政府が「米を増産する」という話をしたことがいかに場当たり的で本質的な解決にはなっていないが分かった。コメ問題の核心は将来的に農地が余ることにある。試算では2052年には国内需要を満たすための米の農地は今よりも少なくて良くなる。余っていく田んぼをどう活用するかが核心であり、ブランド米や輸入米も含めて価格を全て低価格に抑えるというのは構造的にも経済学的にもできない話である。2026/02/04

Sakie

19
素人へのわかりやすさを心がけて書かれてはいるが、需給や政局により度重ねた政策変更には、素人の頭は追いつかない。つまり、技術の進歩に伴い、少ない労働力で多くの収穫が可能になった。需給から言えば米の収穫量はもう少し減ったほうが、米農家や米産業のためには良い、らしい。しかし余った田んぼをどうするか。小麦や大豆他への転作畑地化、また加工用米、飼料用米に切り替えてでも、いざというとき再び米をつくれる道が残された土地であってほしい。とは感傷か。そして飼料用米は経済的に成り立たない。補助金じゃぶじゃぶを是とするべきか。2023/11/29

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