中公新書<br> 南極の氷に何が起きているか―気候変動と氷床の科学

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中公新書
南極の氷に何が起きているか―気候変動と氷床の科学

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026729
  • NDC分類 452.96
  • Cコード C1244

出版社内容情報

温暖化がもたらした「地球最大の氷」の異変。大規模な氷床融解は現実に起きているのか。「氷の大陸」が水と化したとき、海面上昇が私たちの暮らしに与える影響は。現地調査と最先端科学から、謎多き南極のリアルに迫る。

内容説明

日本の面積の約40倍に及ぶ“地球最大の氷”こと南極氷床。極寒の環境は温暖化の影響を受けにくいと言われてきたが、近年の研究で急速に氷が失われつつある事実が明らかになった。大規模な氷床融解によって、今世紀中に2メートルも海面が上昇するという「最悪のシナリオ」も唱えられている。不安は現実のものとなるか。危機を回避するためにすべきことは。氷床研究の第一人者が、謎多き「氷の大陸」の実態を解き明かす。

目次

第1章 「地球最大の氷」の実像―南極氷床の基礎知識
第2章 南極の氷の変化をどう知るか―IPCC報告書から最新の観測手法まで
第3章 崩壊する棚氷、加速する氷河―いま「氷の大陸」で何が起きているか
第4章 南極の異変は私たちに何をもたらすか―氷床融解が地球環境に与えるインパクト
第5章 気候変動と地球の未来―一〇〇年後の氷床変動シミュレーション
終章 そして、私たちは何をすべきか―“最悪のシナリオ”vs.科学と社会の力

著者等紹介

杉山慎[スギヤマシン]
1969年愛知県生まれ。博士(地球環境科学)。93年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。93~97年、信越化学工業で光通信用デバイスの研究開発に従事。97年より2年間、青年海外協力隊に参加し、ザンビア共和国の高等学校で理数科教員を務める。2003年北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。スイス連邦工科大学研究員、北海道大学低温科学研究所講師、同准教授を経て、17年より同教授。南極や北極グリーンランド、パタゴニアをはじめとする氷床・氷河の大規模調査を主導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きみたけ

73
著者は北海道大学低温科学研究所教授の杉山慎先生。氷床研究の第一人者が、謎多き「氷の大陸」の実態を解き明かした一冊。これまで南極の氷床は温暖化の影響を受けにくいと言われてきましたが、ここ最近の研究で急速に氷が失われつつある事実が判明してきました。今世紀中に2メートルも海面が上昇するという「最悪のシナリオ」も唱えられている中、危機回避すべく対策を考察しています。南極の氷の巨大さを改めて知ると共に、それが氷解していく怖さを感じました。2022/05/16

樋口佳之

66
二一世紀に入ってから南極を観測する技術が飛躍的に向上して、それまでわからないことが多かった氷床の研究に大きな進歩をもたらしたのである。実際この分野では、一〇年前の教科書は古くてとても使えない。/温かくなれば氷は溶けるだろうなんて話では無くて。知らない事ばかり。勉強になりました。世界の合意が実を結ばなければ、最終的にはジオエンジニアリングにすがるしか無くなるかもなのだから、精緻な観測とモデル化は、どのような道筋をたどるかに関わらず大事。(但し、その研究の進展がジオエンジニアリングを後押しするのでなければ)2022/01/08

Sam

55
アムンセンが南極点に到達してから100年あまり。その後大きく進んだ南極観測・研究だが筆者によればまだまだ日進月歩とのこと。専門的な説明も多いが、本書で理解すべき最も基本的な知見は、南極氷床が地球の大動脈ともいえる海洋循環を通じて気候と生態系に大きなインパクトを与えていること。つまり、海水準の上昇だけでなく溶けた水が海洋に流れ込むと海水の塩分と密度が変化し、地球全体に熱を届けている海洋の循環が滞って気候変動をもたらすということ。IPCCの最新の評価報告書が鳴らす警鐘から目を逸らしてはいけないと改めて思った。2022/02/12

みこ

35
恐らく誰もが薄々は分かっているであろうがそこまで詳しくは理解していないであろう事象について詳しく解説。最初の方で実は今南極で溶けている氷の量は地球全体の海面上昇にそれほど影響を与えてないことを示し「え?そうなの??」と思わせてからの真相には驚くばかり。氷と一言で言っても海面に面している所の氷の融解が将棋倒しのように徐々に大きな影響を与え加速度的に融解が進むと日本沈没がファンタジーと言っていられなくなってしまう。今後の課題は人類全体の共通の危機意識。2022/02/02

塩崎ツトム

25
南極の巨大な氷を、氷の増減だけを考える「穴の空いたバケツ」程度のものと思っていたが、実際のところは将棋くずしのような、個々の因子が絡み、もしかしたら大崩壊をおこしかねない繊細なものだと解説。現代の南極観測の最前線も知れて大変良い。しかし気候変動っていうのは、猫が載った卓でやる将棋崩しのようなもので、一寸先は闇である。こんな事態にしたのは人類だが、未来の破局の姿の確度は、なんとも心もとない。2022/01/06

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