出版社内容情報
戦前に外相を4期務め、経済中心の国際協調を主導、戦後は占領下、首相として日本国憲法制定に尽力した幣原喜重郎(1872~1951)。外務省の中枢を歩み、外相として欧米との関係を重視した「幣原外交」は軟弱と批判されながらも、中国への不干渉を貫き政党政治を強く支持した。満洲事変後の軍部台頭に引退を余儀なくされるが敗戦後、首相として復権。民主化や日本国憲法「第9条」成立に深く関与する。激動の昭和期、平和を希求し続けた政治家の実像に迫る。
内容説明
戦前に外相を4度務め、経済重視の国際協調を主導、戦後は占領下、首相として日本国憲法制定に尽力した幣原喜重郎。外交官の中枢を歩み、欧米との関係を重視した「幣原外交」は、軟弱と批判されながらも中国への不干渉を貫き、政党政治を支えた。満洲事変後の軍部台頭に引退を余儀なくされるが敗戦後、昭和天皇に請われ復活。民主化や憲法9条の成立に深く関与する。激動の昭和期、平和を希求し続けた政治家の実像に迫る。
目次
序章 生い立ち―幣原家の次男
第1章 秀才から能吏に―組織人としての自覚
第2章 外務次官までの道程―一九〇八~一九年
第3章 対英米協調路線の模索―「新外交」時代へ
第4章 幣原外交の始動―一九二〇年代の日中関係
第5章 満洲事変と第二次幣原外交
第6章 帝国日本の崩壊―失意の元外相
第7章 老政治家の再起―米占領下と制度改革
終章 挫折を超えて―幣原の遺訓
著者等紹介
熊本史雄[クマモトフミオ]
1970(昭和45)年山口県生まれ。93年筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業。95年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科日本史学専攻中退。外務省外交史料館外務事務官を経て、2004年に駒澤大学文学部歴史学科専任講師、08年に同准教授、14年より同教授。博士(文学)。専攻は日本近代史、日本政治外交史、史料学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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