中公新書<br> カール・シュミット―ナチスと例外状況の政治学

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カール・シュミット―ナチスと例外状況の政治学

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025975
  • NDC分類 311.234
  • Cコード C1210

出版社内容情報

M・ウェーバー以降、最大の政治思想家か、それとも批判すべきナチのイデオローグか――。毀誉褒貶相半ばするドイツの政治学者カール・シュミット(一八八八―一九八五)。ワイマール期の『政治神学』から転機となったホッブズ論、第二次大戦後の『大地のノモス』まで、主要著作を読み解きつつ、七〇年に及ぶ思想の変遷を辿る。ワイマール思想史研究の第一人者が〝尊敬すべき敵〟の思想と理論を精緻に解読した入門書。

内容説明

M・ウェーバー以後、最大の政治思想家か、それとも批判すべきナチのイデオローグか―。毀夕褒貶相半ばするドイツの政治学者カール・シュミット(一八八八~一九八五)。ワイマール期の『政治神学』から転換点となったホッブズ論、第二次大戦後の『大地のノモス』まで、主要著作を読み解きつつ、七〇年に及ぶ思索の変遷を辿る。ワイマール思想史研究の第一人者が“尊敬すべき敵”の思想と理論を精緻に解読した入門書。

目次

序章 シュミットの生涯
第1章 政治学の基礎概念としての「例外」と「政治的なもの」―『政治神学』『政治的なものの概念』
第2章 近代的市民の批判―『現代議会主義の精神史的地位』『政治的ロマン主義』
第3章 ワイマール共和国の崩壊とナチス体制の成立―『独裁』『憲法論』『合法性と正統性』
第4章 ナチス時代の栄光と失墜―『国家・運動・民族』から『陸と海と』へ
第5章 第二次大戦後における隠遁と復権
終章 シュミットの思想と学問

著者等紹介

〓山宏[カゲヤマヒロシ]
1945年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。法学博士。68年慶應義塾大学経済学部卒業。74年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。77年から慶應義塾大学法学部教員。2011年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

63
カール・シュミットについてはナチのイデオローグとして名前だけは知っていたものの、その実際の思想に関してはほとんど知る事は無かった。本書はその時代による変遷を中心に、彼の思想を追った一冊。冒頭の「例外」時による「決断」という部分や「友・敵」という概念によって、何となくナチスの奉じた指導者原理と相性が良さそうだなと思ったが、後期シュミットの持つ地政学概念を含む考え方やロマン主義との関係を見るとそれだけに留まらない思想家という事を確認できる。入門書ながら政治、法関係の知識が無いとなかなか手強い一冊でした。2020/08/29

さきん

35
シュミットの人生としては、学者としてのポストを維持し続けるために時の権力を理論から支え続ける役割を担い続けた。理論的だからこそ、後の世から蛮行、愚行と評価されうる行為も正当化され独裁、破滅への道を歩み続ける。ドイツにおいては第一次大戦敗戦から、莫大な賠償金、強烈なデフレとインフレ、大恐慌と非状態な状況が続いたために議会での調整というステップは煩わしくなってしまい。大衆もわかりよい解決方法を望んだ。その帰結としてヒトラーが出てきたと思う。2020/08/08

koji

23
シュミットにつき纏う「ナチのイデオローグ」という負の感情は、本書を読んでいる間消え去りませんでした。唯読後一旦時間を置き考えてみると、その思想は、以下のように捉えられ深い洞察をえました。シュミットの理論は、友・敵理論、例外状況、ロマン主義、ノモス等(著者によれば)魔術的言語が多いのですが、これは問題を形式的、本質的、哲学的に考察することによるもので、極めて舌鋒鋭い言葉になります。唯著者も指摘するように、その中に潜む矛盾と危うさこそ本質であり、私が批判的にシュミット理論を心にしまっておくことにしたものでした2020/09/05

ナン

22
シュミットの作品は幾つか読んできたが、難解なものも多いのでその理解の手助けにというのと、ナチスとの関わりについて具体的なことを知りたいという目的で購入。当時の政治・社会状況と作品の結びつきがわかった部分もあり、なるほどと思った一方、入門書といえども難解な箇所もある(特に前半。原書が難解だから仕方ないか…)。、全体としては、目的に叶う満足のいく内容だった。この本を横に置いて原書を再読したい。ナチスへの擦り寄りについての記述も印象的。あんなにご機嫌を取ったのに「御寵愛」を受けられなかったというのが何とも…。2020/07/04

ふみあき

21
仲正昌樹の『カール・シュミット入門講義』よりは平易だったかも。あちらは大部だったし。難解なところは難解だけど。それでもシュミット解説本を手に取ってしまうのは、「ナチスの桂冠法学者」と貶称されるような、ある種の“悪の思想家”に心惹かれる中二病的な心性からだろうか(飽くまで私の場合)。2020/07/26

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