出版社内容情報
恋をしたり、愛する人を失ったりすると、私たちはその心を俳句や短歌に詠もうとする。それは千二百年前に編まれた最古の歌集『万葉集』以来、受け継がれてきた心性だ。『万葉集』では、人を恋しいと思う気持ちはどう歌われているのか。さらに時代を遡ると、それらの歌のルーツはどのようなものなのか。著者は、今も恋歌の歌垣や挽歌の伝統が残る中国少数民族にその原型を求め、日本人の抒情表現の本質を明らかにする。
内容説明
日本人は、恋をしたり、愛する人を失ったりすると、その心を俳句や短歌に詠んできた。それは最古の歌集『万葉集』以来、受け継がれてきた心性だ。『万葉集』では、人を恋しいと思う気持ちはどう歌われているのか。さらに時代を遡ると、それらの歌のルーツはどのようなものだったのか。著者は、今も歌垣で恋歌を、葬儀で挽歌を歌う中国少数民族の歌文化にその原型を求め、日本人の抒情表現の本質を明らかにする。
目次
万葉集の成立と東アジアの声の文化
第1部 万葉恋歌の基層(歌垣とはなにか;対詠的恋歌と歌垣;独詠的恋歌と歌垣;物語的恋歌と歌垣)
第2部 万葉挽歌の基層(喪葬とはなにか;歌垣と喪葬歌舞;哭き歌から女の挽歌へ;専門歌人の挽歌)
声の歌から万葉和歌へ―継承と飛躍
著者等紹介
遠藤耕太郎[エンドウコウタロウ]
1966年、長野県生まれ。1998年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD、共立女子短期大学非常勤講師等を経て、共立女子大学文芸学部教授。一般社団法人アジア民族文化学会代表理事。専攻・日本古代文学、中国少数民族文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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