中公新書<br> 老いのゆくえ

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中公新書
老いのゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025487
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1295

出版社内容情報

家の中や外で転倒することが増えた。運転免許をついに返納した――。85歳という新たな区切りを超えた作家は老いとどう向き合っているのか。優先席との微妙な関係、年齢への違和感、進まない整理整頓、しゃがむことの困難、病気との付き合い方、硬貨や薬が転がり落ちること。同じ出来事でも、70歳代のころとは見え方が変わっている。「老人独特の忙しさ」の中、残された時間に思いをはせながら描く老いの日常。

内容説明

運転免許を返納した。転倒が増えた―。85歳という新たな区切りを超えた作家が描く「老いの日常」。優先席での年齢比べ、一向に進まない本の整理、曲げた腰を伸ばす難しさ、隙を見ては襲ってくる眠気、病気との付き合い方。いずれも70歳代のころとは何かが徐々に変わっている。この先の時間に思いを馳せがなら、年齢を重ねるなかで生じる失敗や戸惑い、さらに発見や喜びも余さずつづる、老いの日々のスケッチ。

目次

1 新旧の不自由を抱えて(家と身体が共鳴する;空足を踏む恐怖 ほか)
2 もう運転しないのか…(もう運転しないのか…;家で和服だった年寄り ほか)
3 降りることへの恐れ(次に風呂を直すのは誰;年を取ってからの「待ち」 ほか)
4 老いることは知ること(一人の外出にまごつく;三度目は、転ぶまい ほか)

著者等紹介

黒井千次[クロイセンジ]
1932年(昭和7年)東京生まれ。55年東京大学経済学部卒業後、富士重工業に入社。70年より文筆生活に入る。69年『時間』で芸術選奨新人賞、84年『群棲』で第20回谷崎潤一郎賞、94年『カーテンコール』で第46回読売文学賞(小説部門)、2001年『羽根と翼』で第42回毎日芸術賞、06年『一日 夢の柵』で第59回野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

131
作者さんの作品は2作しか読んだコトがありませんが、とても奥行きのあるステキな文章を綴る作家さんだと認識しています。そんな作者さんも80半ばにして、今もなお現役で執筆されていらっしゃるのだから、とにかく恐れいります。そんな作者さんがご自身の年齢も意識されてたとにかく読んでる側に'老い'という現象?をしきりにココロから、訴えかけてきます。読んでいて「それはないよ〜」と思える描写も、いざ自分がそういうトシになると妙に納得してしまうのかなと思えてきます。自分にとってまだまだ先とは思いつつ、しっかりと意識しないと。2020/03/24

クリママ

49
「老いのかたち」「老いの味わい」に続く、筆者85歳頃のエッセイ。身体的な衰えが顕著になり、バランスがとりにくく、すぐ転び、転んだりかがんだりすると起き上がれない。個人差は大きいだろうが、85歳を過ぎ加齢による病気になるまで、誰の助けも借りずに2人で暮らしていた義両親はどうだったのだろう。もっと声をかければよかったと、今さらながら思う。筆者は仕事で文章を書き、人と会いに出かけ… 羨ましい。ただ、長年連れ添った奥様の登場がほとんどなく、寂しく感じた。2022/06/20

パフちゃん@かのん変更

48
著者が73歳から87歳現在までの14年間、読売新聞夕刊に月一回連載してきたものをまとめたもの。昭和7年生まれのご高齢で、こんなしっかりした文章を書かれるのはすごい。さすが東大卒。内容はしゃがんだら起き上がれなくなったとか、何でもないところで転んでしまって顔を打ったとか、身体の衰えが多い。著者は文筆業だから頭は使っても、身体はあまり使わないかもしれない。農家の元気なおばあちゃんとか、衰え方は人によるかな。60代の私にはちょっと早すぎたけれど、人の名前が出てこないはあるあるです。2021/02/18

おか

43
結構辛い読書になった(笑)歳をとると 読みたい本も諦め、動きも鈍くなり転んだら起き上がれず(笑)ハイハイから立って二足歩行し 又這い這いに戻り いつしか動けなくなる、 ってわかってるよ!!!って叫びたくなりました(笑)老人が忙しいのは 先の時間が短いから。。。はぁ もうため息をつくしかない。男の人ってこんなもの?多分 女はもっと違うと思います。あともう一つ文句が(笑) 家族云々は出てくるが 奥様の話が全く出ないのは とても寂しいかな2022/12/25

KEI

43
読売新聞に月に1度掲載されていたエッセイをまとめた本。著者が自らの老いをユーモアを交えて日々起きるいわゆる「困った事」を赤裸々に綴っている。老いは足からと言われるが著者も転んだり躓いたり、尻もちをついたりとご自分の老化をあるがまま受け入れでいる様だ。読みながら、自分とは年齢はかなり上だが、85歳ともなるとこうなるのかなぁとも感じてしまった。老いはあるがままに受け止めていくしか無いのだろう。時々、笑いながら読ませてもらった。2022/06/01

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