出版社内容情報
イスラム世界の最果てで「信仰戦士(ガーズィー)」をまとめ上げた始祖オスマン。
アナトリアを統一した稲妻王バヤズィト1世。
ビザンツの帝都コンスタンティノポリスを征服し「征服の父」「二つの陸のハーカーン、二つの海のスルタン」を称したメフメト2世。
イスラム世界の世俗の最高権力者スルタンにして、預言者ムハンマドの正統後継者カリフとなったセリム1世。
西方世界から「壮麗王」と呼ばれ、オスマン帝国の黄金時代を築いたスレイマン1世。
大宰相ファーズルとともに帝国史上最大版図を達成したメフメト4世。
西洋文化をとりいれ、都市文化の爛熟を導いたアフメト3世。
芸術外交を推し進めたセリム3世、イェニチェリ軍団を廃止して郡司改革を行った「大王」マフムト2世。
「最後のスルタン」メフメト6世、「最後のカリフ」アブデュルメジド・エフェンディ――大帝国を彩る皇帝たちの光芒
小笠原弘幸[オガサワラヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
オスマン帝国は1299年頃、イスラム世界の辺境であるアナトリア北西部に誕生した。アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸に跨がる広大な版図を築いた帝国は、イスラムの盟主として君臨する。その後、多様族・多宗教の共生を実現させ、1922年まで命脈を保った。王朝の黎明から、玉座を巡る王子達の争い、ヨーロッパへの進撃、近代化の苦闘など、滅亡までの600年の軌跡を描き、空前の大帝国の内幕に迫る。
目次
序章 帝国の輪郭
第1章 辺境の信仰戦士―封建的侯国の時代:一二九九年頃‐一四五三年
第2章 君臨する「世界の王」―集権的帝国の時代:一四五三年‐一五七四年
第3章 組織と党派のなかのスルタン―分権的帝国の時代:一五七四年‐一八〇八年
第4章 専制と憲政下のスルタン=カリフ―近代帝国の時代:一八〇八年‐一九二二年
終章 帝国の遺産
著者等紹介
小笠原弘幸[オガサワラヒロユキ]
1974年、北海道北見市生まれ。2005年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。九州大学大学院人文科学研究院イスラム文明学講座准教授。専門は、オスマン帝国史およびトルコ共和国史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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