中公新書<br> 中国経済講義―統計の信頼性から成長のゆくえまで

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中公新書
中国経済講義―統計の信頼性から成長のゆくえまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025067
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C1233

出版社内容情報

世界第2位のGDPを誇る経済大国、中国。世界経済への影響力も増すばかりだ。だが、その実態は分かりづらく、時事的な状況や論者の立ち位置により、「脅威論」から「崩壊論」まで評価が割れている。本書は、「中国の経済統計は信用できるか」「なぜ不動産バブルは生じるのか」「一党独裁体制の下でイノベーションは生じるのか」など、中国経済が直面する重要課題について分析。中国経済の本質をつかむことを目指す。表面的な変化に流されない、腰の据わった中国経済論の登場。

梶谷懐[カジタニカイ]
著・文・その他

内容説明

世界第2位のGDPを誇る経済大国、中国。だが実態はつかみづらい。その経済力が世界秩序を揺るがすと見る「脅威論」から、正反対の「崩壊論」まで、論者によって振れ幅が大きい。「中国の経済統計は信頼できるか」「不動産バブルを止められるか」「共産党体制の下で持続的な成長は可能か」など、中国経済が直面する根本的な課題について分析。表面的な変化の奥にある、中国経済の本質を明らかにする。

目次

序章 中国の経済統計は信頼できるか
第1章 金融リスクを乗り越えられるか
第2章 不動産バブルを止められるのか
第3章 経済格差のゆくえ
第4章 農民工はどこへ行くのか―知られざる中国の労働問題
第5章 国有企業改革のゆくえ―「ゾンビ企業」は淘汰されるのか
第6章 共産党体制での成長は持続可能か―制度とイノベーション
終章 国際社会のなかの中国と日中経済関係

著者等紹介

梶谷懐[カジタニカイ]
1970年、大阪府生まれ。94年、神戸大学経済学部卒、96~98年、中国人民大学に留学(財政金融学院)、2001年、神戸大学大学院経済学研究科より博士号取得(経済学)。神戸学院大学経済学部准教授などを経て、2010年より神戸大学大学院経済学研究科准教授、14年より同教授。著書『現代中国の財政金融システム』(名古屋大学出版会、2011年、大平正芳記念賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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えちぜんや よーた

109
西洋社会のような知的財産権保護の法律が徹底されていないゆえ、深圳では「パクリ」から「オープンソース」まで有象無象の電子機器産業が入り乱れてかえって活況を呈している。信用できる民間企業は経済音痴な政府とは無関係に「ミシュラン・ガイド」まで作っているので一見すると「中国すごい」と思う。ただ中央政府はその状態について法律を作って追認しているのではなく、あえて法律を作らず黙認しているだけ。体制にとって不都合が起きれば、いつでも「人治」に切り替えて締め付けをするので深く読むと「中国こわい」になる。2019/07/01

佐島楓

68
当たり前だが社会システムが大きく異なるため日本の常識が通用しない。トピックとしては経済問題がメインだが、格差の問題、特に農村と都市の戸籍の問題が興味深かった。それについても単なる居住地域による所得格差の問題ではないということは本書で初めて知った。2018/10/26

活字の旅遊人

37
最初のほうで統計の信頼云々という話題があったが、その後日本国の統計も知れたものであることが明るみに出ており、日本人読者としては恥ずかしい気持ちになってしまった。内容としてはしかし、さすが中公新書セレクト。決して古臭いとは思わせない。その中で最も印象深かったのは、第6章にあった「現代の中国政治経済体制は、権力が定めたルールの『裏をかく』ようにして生じる、民間経済のインフォーマル性を許容するだけでなく、それがもたらす『多様性』をむしろ体制維持に有用なものとして積極的に利用してきた」という指摘だった。2022/10/19

おさむ

34
共産党体制での成長は持続可能かに関する第6章が読み応えあり。MITのアセモグルらは中国は「収奪的な制度」で、長続きしないと断じているが、著者は中国は権威主義的な政府と非民主的な民間経済が一種の共犯関係にあると指摘する。意図せざる自生的秩序が国家による制度設計との緊張関係の中から生まれるのが特徴とする見方はなかなか腑に落ちる。多様性を体制維持に有用なものとして積極的に利用するしたたかさ。著者はますます西側のいうことを聞かなくなるのではないかと予想する。うーむ、やはり中国は一筋縄ではいかない国だと実感。2020/04/01

skunk_c

32
中国の大学での研究経験のある40代の研究者の手による、コンパクトな中国経済の現状についての概説書。これだけ変動の激しい中国について、具体的データをあげながら、また様々な分析手法を駆使(簡便な解説が嬉しい)し、あとがきにもあるように、感情論の対極を目指すような冷静で抑制の効いた筆致に好感が持てる。特に深圳のIT産業発展の分析は極めて面白かった。ハイエクの理論をこういう形で応用した書は初めてで目から鱗。文章もこなれていて読みやすく、扱われるテーマも広汎。中国の現状にについて考えるときの格好の参考書だと思う。2018/10/10

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