出版社内容情報
幸福とは何か。この問いに哲学者たちはどう向き合ってきたのか。共同体の秩序と個人の衝突に直面した古代ギリシアのソクラテス、アリストテレスに始まり、道徳と幸福の対立を見据えたイギリス経験論のヒューム、アダム・スミス。さらに人類が世界大戦へと行きついた二〇世紀のアラン、ラッセルまで。ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者が、日常の地平から西洋哲学を捉えなおし、幸福のかたちを浮き彫りにする。
長谷川宏[ハセガワヒロシ]
著・文・その他
内容説明
幸福とは何か―。この問いに哲学者たちはどう向き合ってきたのか。共同体の秩序と個人の衝突に直面した古代ギリシャのソクラテス、アリストテレスに始まり、道徳と幸福の対立を見据えたイギリス経験論のヒューム、アダム・スミス。さらに人類が世界大戦へと行きついた二〇世紀のアラン、ラッセルまで。ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者が、日常の地平から西洋哲学史を捉えなおし、幸福のかたちを描き出す。
目次
序章 幸福への問い
第1章 古代ギリシャ・ローマの幸福観―共同体と個人の分裂(ソクラテスの生きかた;最高善―アリストテレス;エピクロスとセネカ)
第2章 西洋近代の幸福論―道徳と幸福の対立(経験への執着―ヒューム;共感と道徳秩序―アダム・スミス;カントとベンサム)
第3章 二〇世紀の幸福論―大戦の時代に(青い鳥の象徴するもの―メーテルリンク;健全なる精神―アラン;常識の立場―ラッセル)
終章 幸福論の現在
著者等紹介
長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年島根県生まれ。68年東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学。哲学者。自宅で学習塾を開くかたわら、原書でヘーゲルを読む会を主宰。一連のヘーゲルの翻訳に対し、ドイツ政府よりレッシング翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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