出版社内容情報
近年、教育の議論は過熱化している。無償化や学力低下など、その論点も多様だ。だが、そもそも公教育とは何のためにあるのだろうか? 本書は、その役割について、民主主義社会の成立や経済的意義などの観点から解説していく。
中澤 渉[ナカザワワタル]
著・文・その他
内容説明
教育無償化、学力低下、待機児童など、近年の教育の論点は多岐にわたる。だが、公費で一部もしくは全体が運営される学校教育=公教育とはそもそも何のためにあるのか。実際に先進国の中で公教育費が少ない日本には、多くの課題が山積している。本書は、学校とそれを取り巻く環境を歴史的背景や統計などのエビデンスを通して、論じる。そこからは、公教育の経済的意義や社会的役割が見えてくるだろう。
目次
序章 教育の公共的意義とは何か
第1章 社会変動と学校・家族
第2章 学校と格差・不平等
第3章 教育政策とエビデンス
第4章 教育の社会的貢献
第5章 教育にできること、できないこと
著者等紹介
中澤渉[ナカザワワタル]
1973年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。東洋大学社会学部准教授、大阪大学大学院人間科学研究科准教授などを経て、2018年4月より大阪大学大学院人間科学研究科教授。著書『なぜ日本の公教育費は少ないのか』(勁草書房、2014年、サントリー学芸賞)の他、共編著や共著がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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