出版社内容情報
20世紀初頭、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島。東ローマ帝国、オスマン帝国、オーストリア・ハンガリー帝国の支配下で、宗教と民族が複雑に絡み合った結果、帝国崩壊後に、民族同士が激しく対立することになった。本書は、1453年、オスマン帝国によって東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルが陥落して以降の歴史をあつかう。いま最も注目されている歴史家M・マゾワーのベストセラーを翻訳。
内容説明
南東ヨーロッパに位置するバルカン半島。オスマン帝国時代、住民の多くを占める正教徒たちは平和裡に暮らしていた。19世紀、帝国が衰退すると、彼らは民族意識に目覚め、ギリシャ、セルビア、ブルガリアなどが独立を果たす。だがそれら新興国家に待ち受けていたのは、欧州列強の思惑と果てなき民族対立だった。ユーゴ紛争とともに20世紀が終わるまでを描いた、いま最も注目される歴史家の名著を翻訳。監修・村田奈々子。
目次
プロローグ バルカンという呼称
第1章 国土と住民
第2章 ネイション以前
第3章 東方問題
第4章 国民国家の建設
エピローグ 暴力について
著者等紹介
マゾワー,マーク[マゾワー,マーク] [Mazower,Mark]
1958年イギリス出身。オックスフォード大学卒業後、ジョンズホプキンス大学で修号士、オックスフォード大学で博士号取得。ロンドン大学、サセックス大学で教鞭を振るったのち、コロンビア大学教授
井上廣美[イノウエヒロミ]
1959年(昭和34年)生まれ。名古屋大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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