内容説明
カレーや肉じゃがなど、日々の献立に欠かせないジャガイモ、季節を感じさせるトウモロコシやカボチャ、激辛のトウガラシや魅惑のチョコレート…。これらはすべて中南米を原産とし、15世紀末以降、世界中に広まった新しい食物である。その「ふるさと」を訪ねると、味も形も色もユニークでバラエティーに富む原産種が栽培され、加工や調理にも工夫が凝らされていた。多彩な食物と人間の関係をカラー写真と文章でたどる。
目次
第1章 作物や果実との出会い(驚きだったジャガイモ食;自炊生活とともに知った現地の作物や料理 ほか)
第2章 トウモロコシ(栽培地の広がり方;時代とともに変化した川の流域とアンデネス栽培 ほか)
第3章 ジャガイモ(祖としての野生種;ワルワルやコチャ方式によるジャガイモ栽培 ほか)
第4章 トウガラシ(アンデス側を代表するロコトの栽培地;南北に広がるロコト ほか)
第5章 豊富な原産作物と果実類(奇跡の植物キヌア;サツマイモやカボチャ、マカやヤコン ほか)
著者等紹介
高野潤[タカノジュン]
1947年、新潟県に生まれる。写真家。写真学校卒業後、1973年からペルーやボリビアをはじめとしたアンデスやアマゾンに毎年通いつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
11
豊富なカラー写真がなかなか良い感じ。ジャガイモにしても種類はかなり豊富で結構カラフルなんだなと驚く。2020/06/10
みやの はるか
7
写真家の著者が、ジャガイモやトウモロコシなどの原産地である南米を訪ね、現地種や原産種を紹介していく。 それぞれの作物の歴史よりも、「現地で材料を調達し、現地料理を作る」という著者のスタンスに興味を惹かれる。 むしろ、そっちを本にしてっ…‼︎2015/07/10
ののまる
5
写真が綺麗。じゃがいもの種類すごいな。言われなければわからない。2024/10/04
tsubomi
4
2015.09.28-10.14:著者が現地でもらったり買ったりして手に入れた食材を生でまたは調理して食した体験記。形、色、食感、風味、他の食材との相性について非常に細かく記載されていてカラー写真が豊富なのも◎。ラテンアメリカの農業の現状や代表的作物の歴史にも言及されているのも興味深い点。特にトウモロコシ、ジャガイモ、トウガラシは非常に詳しく紹介されています。著者が作った様々なトウガラシのソースはどれも美味しそうで、私も作ってみたいと思いました。2015/10/14
niz001
2
日本でのトウモロコシ・ジャガイモ・トウガラシの話ではなく中南米の状況メイン。トウモロコシは知ってたけどジャガイモもこんなにカラフルかつ種類あるのか!2015/06/10
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