内容説明
民主化運動の指導者アウンサンスーチー、壮麗なパゴダ、『ビルマの竪琴』などで知られ、潜在力の高い新興市場としても注目されるビルマ(ミャンマー)。王朝時代に始まり、イギリス植民地時代、日本軍による占領期。戦後の独立後は、ビルマ式社会主義、二三年間にわたる軍政期、そして二〇一一年に民政へ移管し、改革の進む現代まで。知られざる多民族・多言語・多宗教国家の歩みをたどり、未来を展望する。
目次
ビルマ(ミャンマー)という国(ビルマかミャンマーか―国名をめぐる基礎知識;国土と自然環境 ほか)
王朝時代のビルマ(先住の人々;ビルマ民族の王国 ほか)
英国植民地下のビルマ(押しつけられた国家;段階的な自治権付与 ほか)
ビルマ・ナショナリズムの擡頭(ビルマ人中間層とナショナリズム;仏教青年会(YMBA)) ほか
ビルマ人行政エリートの世界(インド高等武官(ICS)によるビルマ統治
ビルマ人ICSの誕生と増加 ほか)
日本軍の侵入と占領(緊迫する国際状況;南機関の諜報活動 ほか)
独立への最短距離―対英独立交渉(英国の対ビルマ政策の変化;一年以内の独立を目指して ほか)
独立後の現実―ウー・ヌ首相の時代(一九四七年憲法体制とウー・ヌ政府の混乱;日本との関係―コメの輸入と戦後賠償 ほか)
ビルマ式社会主義の時代―国軍による統治1(ビルマ式社会主義の理念と現実;一九八八年―全国規模の民主化運動 ほか)
軍事政権とアウンサンスーチー―国軍による統治2(軍政二三年間の歩み;アウンサンスーチーの思想と行動 ほか)
軍政後のビルマ―二〇一一年以降(二〇一一年三月の「民政移管」と二〇〇八年憲法体制;アウンサンスーチーの政治参加 ほか)
ビルマ・ナショナリズムの光と影(克服すべき三つの課題;排他的ナショナリズムの克服)
著者等紹介
根本敬[ネモトケイ]
1957年(昭和32年)生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期課程中退。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授などを経て、上智大学外国語学部教授。専攻、ビルマ近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
yutaro13
Francis
coolflat
ジュンジュン
-
- 電子書籍
- 俺と妹の血、つながってませんでした 富…
-
- 電子書籍
- すばらしき新世界(全年齢版)【タテヨミ…