出版社内容情報
武士道の神髄とは何か。『甲陽軍鑑』『五輪書』『葉隠』から幕末の吉田松陰、西郷隆盛、そして新渡戸稲造まで。日本人必読の名著案内
内容説明
武士道とは何か。武士はいかに生き、死すべきなのか―。戦乱の世が生み出した軍学書『甲陽軍鑑』『五輪書』から、泰平の時代の倫理書『山鹿語類』『葉隠』へ。そして、幕末維新期の吉田松陰、西郷隆盛へと連なるサムライの思想水脈を経て、武士道を世界に知らしめた新渡戸稲造まで。日本人必読の名著12冊で知る、高潔にして強靱な武士の倫理と美学。章末には、各書から選りすぐった人生指南の「名言」を付す。
目次
総論 武士道、その精神と系譜
小幡景憲『甲陽軍鑑』江戸時代初期―軍学第一の書
柳生宗矩『兵法家伝書』寛永九年(一六三二)―柳生新陰流の奥義
宮本武蔵『五輪書』寛永二十年(一六四三)―必勝の思想
山鹿素行『山鹿語類』寛文五年(一六六五)―武士の職分とは何か
堀部武庸『堀部武庸筆記』元禄十五年(一七〇二)―武士の一分を貫く
山本常朝『葉隠』宝永七年~享保元年(一七一〇~一六)―「死狂い」の美学
新井白石『折りたく柴の記』享保元年(一七一六)―古武士の風格
恩田木工『日暮硯』宝暦十一年(一七六一)―為政者の理想の姿
佐藤一斎『言志四録』文政七年~嘉永六年(一八二四~五三)―朱子学と陽明学の合体
吉田松陰『留魂録』安政六年(一八九〇)―至誠にして動かざる者なし
西郷隆盛『西郷南洲遺訓』明治二十三年(一八九〇)―義に生きる
新渡戸稲造『武士道』明治三十三年(一九〇〇)―理想の日本人論
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(国史学)。2001年より東京大学史料編纂所教授。専門は江戸時代の政治外交史研究および武士研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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無重力蜜柑
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