中公新書<br> 腎臓のはなし―130グラムの臓器の大きな役割

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中公新書
腎臓のはなし―130グラムの臓器の大きな役割

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022141
  • NDC分類 491.348
  • Cコード C1247

内容説明

一つ減っても大丈夫。そう軽視できるほど、腎臓の人体における役割は小さくない。主な働きは尿を作ることだけだが、それがなぜ生命の維持に必須なのか?一日二〇〇リットル作りその九九%を再吸収する尿生成の方法から全身の体液バランス調整のしくみ、脳と同じくらい複雑で繊細かつ壊れにくい構造、一三〇〇万人以上と推計される慢性腎疾患の治療まで。背中に収まるソラマメ型の臓器について、第一人者がすべてを解説。

目次

第1章 腎臓とはなにか?―尿の意味論
第2章 尿は血液から作られる―濾過をする糸球体の働き
第3章 尿の調節は全身の調節―大量に作り、大量に再吸収
第4章 進化した腎臓―高度に発達した哺乳類の腎臓
第5章 壊れそうで壊れない糸球体―繊細な構造、壊れない仕掛け
第6章 腎臓の謎を解読した歴史―医師たちは何に魅せられてきたのか
第7章 腎臓病はやはり恐ろしい―できるだけ長持ちさせて長生きする方法

著者等紹介

坂井建雄[サカイタツオ]
1953年、大阪府生まれ。順天堂大学医学部教授(解剖学・生体構造科学)。78年に東京大学医学部医学科を卒業後、同大学医学部解剖学教室助手となる。83年、東京大学医学博士。84~86年、西ドイツ・ハイデルベルク大学に留学。86年に東京大学医学部助教授となる。90年より現職。専門は解剖学と医学・解剖学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

189
腎臓について書かれた1冊。やはり大事な臓器の1つだなと思った。人工透析とか腎臓が機能しなくなってもなんとかなるが非常に不便になるなど勉強になった。2015/02/22

かごむし

21
腎臓の役割は尿を作ること。我々は1日に200リットルも尿を生成し、作られた尿の99%の水分を再吸収して血液に戻すことで、体液の浸透圧を一定に保つための調節をしている。腎臓の役割について、詳細な説明がある。図の入ったわかりやすい説明であるが、相当専門的なところまで突っ込んで話しているため、新しい単語が多く、難しい部分もある。おそらく、入門者から上級者まで網羅した参考書なのだと思う。その他にも、腎臓研究の歴史、進化の過程、腎臓病の話など、普段、考えない臓器である腎臓についての話がたくさん詰まった一冊であった。2022/06/20

トムトム

17
腎臓に詳しくなれますが、少々難しかったです。腎臓はオシッコだけしゃなく、もっと色々なことをしているんだよ!という本を読みたかったです。2023/04/30

bapaksejahtera

15
腎臓のあれこれを包括的で丁寧に述べた難解だが優れた啓蒙書。普段はその存在を意識しないし研究史でも遅れのあった腎臓は、生物である人間の恒常性維持の為、血液等の体液の調整を担う重要な器官。日常生活で胃や腸なら過度の負担を掛ければ直ぐに音を上げてしまうのに対し、文句も言わずに役割を果たす健気な器官である。本書では腎臓の余りに微細で複雑な構造とその機能を始め、その研究史や哺乳類を中心とする進化や、この臓器を長期維持する為の生活知識等を要領良く述べる。著者は解剖医でありその研究生活の中で腎臓に着目するようになった由2025/06/05

macho

15
医学生と腎臓内科レジデントは教科書を開く前にコレを噛むべし。2021/07/17

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