中公新書<br> ソーシャル・キャピタル入門―孤立から絆へ

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中公新書
ソーシャル・キャピタル入門―孤立から絆へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021380
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C1236

内容説明

東日本大震災のさい、人々は互いに譲り合い、整然と行動した。自分を犠牲にしてでも弱い者を救った。これは、決して見返りを期待しての行動ではなく、絆や他者への信頼、思いやりの表れであった。このような絆や互酬性の規範をソーシャル・キャピタル(社会関係資本)という。ふだんは目に見えない、しかし、教育や健康等に大切な役割を果たしている社会関係資本をどう育み、活かすのか。第一人者が理論と実践を紹介する。

目次

はじめに―なぜ社会関係資本なのか
第1章 社会関係資本とは何か
第2章 信頼・規範・ネットワーク―三つの要素
第3章 社会関係資本は何の役に立つのか
第4章 何がかたちづくるのか、どう測るのか
第5章 健康と福祉の向上
第6章 社会関係資本の男女差
第7章 社会関係資本を壊す―経済格差をめぐる議論とその現状
第8章 社会関係資本のダークサイド
第9章 豊かな社会関係資本を育むために
結語

著者等紹介

稲葉陽二[イナバヨウジ]
1949年、東京生まれ。京都大学経済学部卒、スタンフォード大学経営大学院公企業経営コース修了(MBA)。財団法人日本経済研究所常務理事、日本政策投資銀行設備投資研究所長などを経て、2003年より日本大学法学部教授。専攻・日本経済論、ソーシャル・キャピタル論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

42
社会福祉において一つの流行ともなっているソーシャル・キャピタル(社会関係資本)という概念を勉強するために読みました。人々のつながりを大切にし、コミュニティを大切にすることは大切なことです。しかし、それを資本として捉えることの疑問点は自分の中に残りました。また著者は行き過ぎた市場に警鐘を鳴らすとしていますが、市場原理に対抗できる概念だとは思えません。つながりを作り出すためにも、つながりにただ頼るのではなく、社会的にしっかりとした制度・政策を構築することが重要だと思いました。2018/06/25

アナクマ

37
11年11月の本。帯に「絆、信頼をどう再生するか」とある。その回答は終章に。個人レベルでは、幼年期の家族との関わり、高校までのチームワークの価値、ネットは使いよう。コミュニティレベルでは、街のありかたがSCを育くむ因子となり、水平・垂直組織にはそれぞれ得失がある。マクロレベルでは、資産格差はSCを毀損するから富の見せびらかしは止せ、と言う。あとがき曰く「産業の高度化と雇用形態の変化、高齢化」を見せる現代社会には「地縁から社縁、そして無縁への、SCを壊す仕組みがビルトインされている」。そこで格差是正を説く。2025/02/04

アナクマ

35
9章_SCを育む。高卒人口比率が高い地域はSC指数が高い。そこは教育がーというよりは社会形態が関係するのでは。オンラインでの信頼度と日常での信頼度の連動性。市民活動の水平性と垂直性、開かれと排他性。ともあれ「経済的格差の拡大はSCを毀損する」◉わからないのは「誰とでも仲良くなれるやつ最強」って話なのか、手応えが曖昧になってきた。どうやって育むのかの答えはここには無い。◉「それぞれの要因はどの程度の影響を持つのだろうか。因果関係が明確でないものもある」広大な海辺に立たされた感じで、分からないことが増えた。→2021/01/27

アナクマ

35
8章_社会関係資本のダークサイド。◉協調的なSCが反社会性を帯びることはあるし、市場に内部化すると、外部に不経済が生じるケースもある(医師が自己利益に走る例)◉結束型のSCではしがらみが生じ、ストレスや不祥事の温床に。また、結束型が社会の寛容度を低めるのか否かは論点(かなぁ)。一方で、橋渡し型では、お互い様といった規範が通用しないことが多い。そして、SCは不平等に賦存しているので格差拡大につながることも。◉つまり「良いことばかりでなく、不祥事の温床、不平等の助長にもなる」じゃあ良く活用するには?は次章に。2021/01/22

ヒナコ

17
ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)に関する概説書。社会関係資本とは、「個人的な「コネ」も含めて、自分を取り囲む他人との関係の中に存在している」(19ページ)ものであり、「機械や建物のような物理的な資本や、人の頭の中に存在する人的資本は、設備や人といった単位でとらえることができるが、ソーシャル・キャピタルは一人きりの世界では成立しない。人との関係が断ち切られれば、人々は有能な社会的存在として価値を失う」(19ページ)という性質のものである。→2024/11/13

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