内容説明
旭川市の旭山動物園は、いきいきと活動する動物の姿を強烈に印象づける「行動展示」で注目を集めている。一方、北九州市・到津の森公園は、一度は閉園したにもかかわらず、愛着を持つ地域住民の活動により、市民が支える動物園として劇的な再生を遂げた。ふたつの動物園の園長は、苦難の時代にあって使命を忘れず、わずかなチャンスを形あるものに変えた。両動物園の園長が語る、人と動物と社会のおりなすドラマ。
目次
1 旭山動物園の衝撃(雪原の風景、ホッキョクグマの衝撃;旭山動物園フィーバー;到津の森公園の静かな波紋;おたがいに尊敬しあう心;旭山動物園ぺんぎん館の秘密)
2 どん底(「動物園の使命は終わった」のか?;旭山動物園に出す金はドブに捨てるのと同じ? ほか)
3 逆転(市長が私を呼んだ;「これは私にとっては気合を入れた勝負だった」 ほか)
4 これからの子どもたちへ―動物園から(先人の思い;子どもは無限の可能性;「こうなればいいな」と望むことが、かなえられる)
著者等紹介
小菅正夫[コスゲマサオ]
1948年(昭和23年)、札幌市生まれ。73年、北海道大学柔道部・北海道大学獣医学部獣医学科卒業、旭川市旭山動物園に就職。同園飼育係長、副園長を経て95年より園長。鳥類の染色体、猛禽類の野生復帰、野生動物医学を専門とする。(社)日本動物園水族館協会副会長、文部科学省中央教育審議会臨時委員、北海道環境審議会自然環境部会専門員。柔道四段
岩野俊郎[イワノトシロウ]
1948年(昭和23年)、下関市生まれ。72年、日本獣医畜産大学獣医学科卒業。73年、西日本鉄道株式会社到津遊園に就職。97年、同園園長に就任。2000年の到津遊園閉園後、01年、西日本鉄道株式会社を退職。北九州市都市整備公社到津の森公園準備室長を経て、02年、到津の森公園長となる。(社)日本動物園水族館協会理事(種保存委員会事務局長)、NGO日本アイアイファンド理事、NPOサンクチュアリプロジェクト理事
島泰三[シマタイゾウ]
1946年(昭和21年)、下関市生まれ。71年、東京大学理学部卒業。房総自然博物館館長、日本野生生物研究センター主任研究員、国際協力事業団マダガスカル国派遣専門家(霊長類学指導)などを経て、現在、NGO日本アイアイファンド代表。理学博士(京都大学)。マダガスカル国第五等勲位「シュヴァリエ」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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