出版社内容情報
歴史に翻弄されながらも、あでやかに往時のすがたを取り戻したサンクト・ペテルブルグ。陰翳の濃い町並みのなかに栄光と悲劇の物語を訪ねる。
内容説明
一七〇三年、大帝ピョートルは、西欧世界へ開く窓となる都を構想し、荒涼たる大地に鍬入れをした。ヨーロッパの美意識を取り入れたロシアの都には、独自の文化が花ひらいたが、社会主義時代には、レニングラードと改称されるなど、歴史を否定することさえ余儀なくされた。いま、受難の時を乗り越え、ペテルブルグは、往時のあでやかな姿を取り戻しつつある。訪れる人を幻惑せずにはおかない聖なる都を巡る旅に出かけよう。
目次
序章 ペテルブルグ覚え書き
第1章 ペテルブルグ事始め(伝説の始まり―ペテロ・パウロ要塞;雪解けを集めてはやしネヴァの川―水の都ペテルブルグ ほか)
第2章 町並みとロシア美術(名所旧跡ちょっと分類―建築史がわかる町;女帝の憩い―エルミタージュ博物館 ほか)
第3章 中心名所と生活(この町の迫力―四つの中央広場;ふたつの教会博物館―イサーク寺院と「血の救世主」寺院 ほか)
終章 矛盾と幻想の町の生命力
著者等紹介
小町文雄[コマチフミオ]
本名・宇多文雄。1941年、鎌倉生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒。外務省入省、在ソ連日本大使館勤務を経て、上智大学外国語学部教授。ロシア語、ロシア(ソ連)政治・社会論専攻。NHKテレビ・ラジオロシア語講座講師、ミシガン大学客員研究員、北海道大学客員教授などを歴任。ペテルブルグ文化大学名誉博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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