内容説明
二十世紀最後の四半世紀、アメリカはベトナム戦争の亡霊と壮絶な戦いを繰り広げた。ベトナムで得られず、その後も手に入れられなかった完璧な勝利、疑念の余地なき正義、そして英雄が存在する戦争を求めて、巨象はもがき続けた。サイゴン陥落後、アメリカの外交・軍事・社会はどのような変化を被ってきたのか。世紀を超えてアメリカを蝕み続けたベトナム症候群が、タリバン戦争、イラク戦争の背景にあることを明かす。
目次
第1章 建国二〇〇年目の敗戦
第2章 癒しを求める旅
第3章 砂上の蜃気楼
第4章 復活途上の超大国
第5章 窮屈な対外介入
第6章 アメリカ式戦争への回帰
終章 アフガニスタンとイラクを超えて



