内容説明
打診法、聴診法と外からしか病気を診断し得なかった方法は、X線により体内を透視することを可能にし、画像をより精密にする二重造影法などの技術が続いた。体内の各部を見たいという臨床上の要求は、さらに超音波、各種シンチ、X線CT、MRI、PET等々を生み、メスの及ばない体内の奥深くまで見えるようになった。本書は、臨床医学で目覚ましい進歩を遂げ、身近に接することも多い画像診断の全体像を提供する。
目次
第1章 病気を見る
第2章 結核に挑戦する
第3章 影を造る
第4章 割って見る
第5章 超音波イメージング
第6章 核医学イメージング
第7章 MRイメージング
第8章 仮想化された三次元人体
著者等紹介
舘野之男[タテノユキオ]
1934年(昭和9年)栃木県に生まれる。1959年、千葉大学医学部卒業。同大学医学部附属病院助教授(附属病院放射線部長)を経て、放射線医学総合研究所へ。臨床研究部長、重粒子治療センター障害・臨床研究部長の後、1994年、定年退職。現在、同研究所名誉研究員。専攻、放射線医学、核医学
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感想・レビュー
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にゃん吉
1
X線、CT、エコー、核医学、MRI等の「病気を目で見る」検査法について、その原理、検査法として確立、発展する経緯などが概説されています。各検査が有用な部位、疾患とか、各検査の使い分け方、比較などもふれられていて、興味深く読みました。原理の説明は、物理の話が中心で、数式とかはほとんど触れられず、本当にさわりくらいだと思われ、文化系の私でも何となく分かるのですが、それでも、それなりに難しくはあり。その名前だけ知っていたフーリエ変換が、エコーの説明で出てきて、へぇと思うレベルなので。 2019/06/12
かっぱえびせん袋のおじさん
0
電車で開いたら隣の人がギョッとした(笑)カラーページみえたな?2010/09/18