• ポイントキャンペーン

中公新書
日本人のひるめし

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015792
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C1239

出版社内容情報

ビジネスマンの心のオアシス「ひるめし」。昼食に何を食べるか、どこで食べるかは悩ましい問題である。生活に密着したひるめしだが、その歴史は意外に新しい。多くの日本人が昼食をとるようになったのは江戸以降でしかない。弁当の発達や、すし、そば切りの誕生、文明開化後のカレーライスや戦後の給食の普及によって、現在のようなバラエティ豊かなものとなった。その歴史をひもとき、新たな「ひるめし」を探す旅に出よう。

内容説明

ビジネスマンの心のオアシス「ひるめし」。昼食に何を食べるか、どこで食べるかは悩ましい問題である。生活に密着したひるめしだが、その歴史は意外に新しい。多くの日本人が昼食をとるようになったのは江戸以降でしかない。弁当の発達やすし、そば切りの誕生、文明開化後のカレーライスや戦後の給食の普及によって、現在のようなバラエティ豊かなものとなった。その歴史をひもとき、新たな「ひるめし」を探す旅に出よう。

目次

第1章 「ひるめし」の誕生
第2章 弁当の移り変わり
第3章 給食と食生活への影響
第4章 外食の発達
第5章 「ひるめし」と麺類
第6章 国民食のカレーライス
終章 「ひるめし」の行方

著者等紹介

酒井伸雄[サカイノブオ]
1935年、神奈川県に生まれる。58年、東京大学農学部農芸化学科卒業。明治製菓食料開発研究所室長、食料生産部部長、愛媛明治社長を歴任。食文化史家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちくわん

17
2001年3月の本。著者は明治製菓株式会社にいた方。昼食の成り立ちから弁当、給食、外食の歴史。ブレークダウンして麺類、カレーライスの歴史。家で作って家で食べていた食事(特に昼食)が、もしかすると外で作って家で食べるように変化するのか。後半、引用への依存が強まるが、テーマに惹かれたので楽しめた。2023/04/27

白義

14
昼食というのは意外と新しい慣習で、日本で広く普及したのは江戸時代になってからなんだそうな。江戸のファーストフード事情やカレーライス、外食の誕生まで日本人のひるめしの歴史を楽しく概観している。江戸の庶民的ファーストフードだった寿司とてんぷらと懐石料理は系統が違うので、今でも伝統的な懐石に寿司とてんぷらが出ることはないのだそう。このように面白い雑学が随所に挟まるので飽きることなく楽しめた。やはり外食&コンビニの成長は弁当や昼食の文化的配置に多大な影響を与えているようだ2012/10/08

シルク

12
パンが好き。「ふわーっと、小麦のかおりがたまんないぜー!」みたいなことを、今まで読メで何度も書いてきたと思う。焼きたてのパンをファーッと裂いた時、湯気と共に立ち昇る「小麦の香りが!」って。……と、ところが。「米飯はそれだけでもおいしく食べられるが、小麦粉は基本的においしくない食べ物で、小麦粉だけではとても食べられない。そんなわけで、小麦粉を食べる場合には、イーストの発酵によって香りをつけてパンにしたり、麺に加工して汁の味で食べるなど小麦粉プラス何らかの香味という形で食べざるを得ないのである。」(p.96)2019/02/04

MASA123

9
太平洋戦争の終結後、日本は深刻な食流不足だったが、米国は当初、敗戦国にひもじい思いを強いるのは懲罰であるとの方針で援助しなかった。しかし、ソ連との外交防衛上の観点で、日本に友好措置に方針転換、米国の世論も考慮し、小麦に加えて、飼料用のトウモロコシ、コウリャン、脱脂粉乳などの代用食も供給した。うちの母は終戦後のフスマ(コウリャン)は酷かったと言ってたが、学童集団疎開で苦労した叔母は食べられたらなんでも嬉しかったそうだ。 1947年には米国やユニセフの支援もあり、脱脂粉乳ほかの小学校給食がはじまる。 2023/09/29

スリーピージーン

9
俳優がハイテンションでナレーションをつける、昼食をレポートするTV番組が好きです。昼食がテーマの番組だけど、様々な分野で奮闘する普通の人々の日常が描かれていて好感がもてます。昼食はとても楽しみでとても大切。元々は肉体労働者しか一日三食はとらなかったらしい。給食、お弁当、休みの日に家で食べる昼食と、思い出はたくさん。食の好みも小学生時代の給食と無関係ではない。コンビニ軒数が増え、ここ2年で飲食店の持ち帰りメニューも豊富になり、昼食の選択肢も増えた。江戸時代の人たちが見たら、たべすぎだろ?と言われるかも。2022/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/197754
  • ご注意事項